皆さんこんにちは!富士カーボンEMIDAS担当です。前回は、「こんな所にも」といった感じで、ブラシが使用されている製品のご紹介をいたしましたが、今回も引き続き「集電用ブラシ・集電子」の使用例紹介の第三弾をお送りいたします。
▼過去記事はこちら
●第一弾
「溶接ロボットシステムのポジッショナーに使用される集電子について」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246106/
●第二弾
「ワイヤ放電研削用回転テーブルに使用される集電子について」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246639/
おさらいとなりますが、集電用ブラシは、自己潤滑性に富み、大電流通電、高速摺動に対応し、機械的強度も高いため、様々な動きながら通電の必要な用途で使用されています。
回転しながらの通電や、長い距離を移動しながらの通電が得意分野です。
遊園地などにある遊具にも集電子ブラシは使用されています。
遊園地の遊具は様々ありますが、例えば回転するメリーゴーランドの電飾への給電や自走式アトラクションのモータへの給電などに使用されているものもあります。
自走式アトラクションの給電とは、アトラクション自体がモータで走行しながら、モータに送る電気を集電子ブラシで走行しながらレールから給電しています。
アトラクションの動きに合わせて低速~高速、アップダウン、急転回などでもモータに電気を送るために安定した摺動と通電が必須です。
アトラクションを外から見ても集電子ブラシを目にすることは難しいですが、もしかしたら大好きなアトラクションに弊社の集電子ブラシが使われているかもしれません。
【写真 上】
アトラクションに使用される集電子ブラシ
弊社では、各種使用条件(高温、薬品、腐食雰囲気、塩害等の劣悪環境含む)に対応した、
多種多様な材質を取り揃えております。
▼材質に関する記事はこちら
「産業用ブラシ と集電子用材質」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246225/
また、製品寸法も10mm以下から100mm以上まで対応可能な他、付属部品の取り付けも可能になります。
ご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えている集電子
ぜひ次回もお楽しみに!
回るを支え、動くをつくる>>>
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関する
お問い合わせ技術相談など、お気軽に!
皆さんこんにちは!富士カーボンEMIDAS担当です。前回は、「こんな所にも」といった感じで、ブラシが使用されている製品のご紹介をいたしましたが、今回も引き続き「集電用ブラシ・集電子」の使用例紹介の第二弾をお送りいたします。
第一弾の記事はこちら
「溶接ロボットシステムのポジッショナーに使用される集電子について」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246106/
おさらいとなりますが、集電用ブラシは、自己潤滑性に富み、大電流通電、高速摺動に対応し、機械的強度も高いため、様々な動きながら通電の必要な用途で使用されています。
回転しながらの通電や、長い距離を移動しながらの通電が得意分野です。
金型などを放電加工する装置・設備(EDM用CNCテーブル)にも集電用ブラシは使用されています。
その一例としてワイヤ放電研削用回転テーブルがあります。
ワイヤ放電加工機に搭載して、ワークを回転させながら放電加工を行うためのテーブルです。
回転するテーブルを通してワークへ通電するための部品として、リード線付き集電用ブラシが使用されています。
【写真 上】
回転テーブル用集電子
(工作機器メーカー向け)
弊社では、各種使用条件(高温、薬品、腐食雰囲気、塩害等の劣悪環境含む)に対応した多種多様な材質を取り揃えております。
過去記事はこちら
「産業用ブラシ と集電子用材質」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246225/
また、製品寸法も10㎜以下から100㎜以上まで対応可能な他、付属部品の取り付けも可能になります。
工作機械用集電子のご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えている集電子。
ぜひ次回もお楽しみに!
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カーボンブラシの製造に関する
お問い合わせ技術相談など、お気軽に!
皆さんこんにちは!富士カーボンEMIDAS担当です。
これまでは弊社の取り扱っている製品・材質を大きな分類でご紹介してきましたが、
「こんな所にも」といった感じで、もう少し具体的な用途での製品をご紹介いたします。
今回は過去に「カーボンブラシの役割②集電用」でご説明した「集電子」の使用例になります。
過去記事はこちら
「カーボンブラシの役割②集電用」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/192438/
集電用ブラシは、自己潤滑性に富み、大電流通電、高速摺動に対応します。
機械的強度も高い為、様々な用途で通電の必要な摺動材として使用されています。
これらの特徴を生かした使用例として、溶接ロボット用システムの作業台(ポジショナ)があります。
ワークを作業台に固定し、溶接姿勢を制御しながらワークへの通電を行い最適なポジションでの溶接が可能となります。
小型から大型まで多くの溶接ロボット用システムに使用されています。
溶接用のみではなく、放電加工機(EDM)周辺機器のCNCテーブルにおいてもワークへの通電用としても使用されています。
弊社では、各種使用条件(高温、薬品、腐食雰囲気、塩害等の劣悪環境含む)に対応した、多種多様な材質を取り揃えております。
過去記事はこちら
「産業用ブラシと集電子用材質」
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/246225/
また、製品寸法も10㎜以下から100㎜以上まで対応可能な他、付属部品の取り付けも可能になります。
【 写真上 】
ポジショナ用集電子
(工作機器メーカー向け)
工作機械用集電子のご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えている集電子。
ぜひ次回もお楽しみに!
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用途:産業用大型直流機(紙の巻取り機・伸線機など) 工場用のホイスト・クレーン
遊園地のアトラクション・搬送台車
溶接機 など
今回は最近取り組み始めた新規事業のご紹介を致します。
弊社はカーボンブラシ一筋で約90年(2025年で創業90周年となります)製造販売してまいりました。昨今の取り巻く環境変化(ブラシレスモータの台頭、ガソリン車減少による内燃系モータの減少など)に合わせて、カーボンブラシ事業の技術を引き続き磨いていくと共に、事業内容の革新を進めています。
ひとつは、カーボン/グラファイトの経験と知識を生かしたメカニカルカーボンなどのカーボンブラシ以外に使用されるカーボン素材の開発です。
詳細は下記記事参照ください
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/178921/
もうひとつは、素材の知識を生かした事業の開拓とは別に、
カーボンブラシを製造する上で培った製造技術を利用した他製品の受託生産事業です。
(粉末成型・熱処理・アッセンブリーなど)
今回は受託生産事業の一例をご紹介したいと思います。
カーボンブラシのアッセンブリーで用いるスポット溶接の技術を活用した
「フレキシブルバスバー」生産のお手伝いです。
従来のバスバーは銅や真鍮の板材のプレス品が一般的で、
接続部に対して若干のズレで取付が困難になるケースや、
振動の影響での疲労破壊が発生するなど困り事があるそうで、
フレキシブルバスバーの需要が増えてきているようです。
某企業様からフレキシブルバスバーを生産する上で、
導体の両端を溶接にて固める事ができないか?というご相談を受けました。
カーボンブラシはリード線先端部のバラケ防止でスポット溶接する事や、
ホルダー・端子に対してリード線をスポット溶接しますので、
その製造技術と設備を活用し、受託生産で協力させていただいています。
別途設備/装置のご紹介を差し上げていますが、
ご興味・お困り事がある方は、お気軽にお問合せください。
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株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035
愛知県安城市錦町1-11
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カーボンブラシの製造に関する
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今回は弊社の成型工程について、ご説明致します。
成型工程は配合工程で製造した処理黒鉛を押し固める工程になります。
処理黒鉛は粉体なので、成型して固めるには強い力を加えて圧縮する必要があります。
成型圧力が弱すぎると製品としての強度も弱くなってしまい、強すぎるとブラシのワレや設備への過負荷による故障が発生してしまいます。
そのため、製品ごとに形状やサイズに合わせた適切な成型圧力の設定と設備の選定が必要となります。
弊社では0.5t~600tの幅広い成型設備を有しているため、様々な大きさの製品が成型可能です。
数㎜の小さな製品から100㎜以上の大きな製品まで生産実績を有しています。
製品に合わせた成型方法を選ぶことで製品品質の向上につながります。
弊社で実際に使用している成型機と成型方法(加圧方式)の特徴について簡単にご説明します。
成型機① 単発成型機
1台の成型機に金型を1組載せて成型する成型機です。
生産能力はロータリー成型機に劣りますが、構造がシンプルなためメンテナンスや段取り替えの手間は少ないです。
また、ロータリー成型機では成型できない形状でも単発成型機なら成型できることもあります。
成型機② ロータリー成型機
1台の成型機に複数の金型を円周上に載せて成型する設備です。
金型をロータリー式に回転させることで連続して成型を行います。
単発成型機と比較すると、載せられる金型が多いため非常に生産能力が高くなりますが、
段替えに時間がかかったり、設備や金型への初期投資費用が高額などのデメリットもあります。
そのため、生産量が多い製品向けの成型機となっています。
成型方法① メカ式
メカ式はカムを回転しカムと連結したパンチが上下運動することで圧力をかける方法です。
カムは同じ動きで回転するため、成型厚さを安定させることができます。
但し、充填量がばらつくと製品の成型厚み・密度もばらついてしまうため、サイズが大きい製品や処理黒鉛の充填深さが深い製品には向いていません。
如何にして充填量を安定させるかが重要になってきます。
また、一般的なロータリー成型機は全てメカ式での成型になります。
成型方法② 油圧式
油圧シリンダーの駆動に合わせてパンチが上下運動することで圧力をかける方法です。
同じ圧力で成型を行うため、成型圧力を安定させることができます。
油圧シリンダーを使用してメカ式よりも高い圧力で成型できるため、集電子やブロック材の成型に向いています。
メカ式よりもメンテナンスに手間がかかり、油漏れなどのリスクもあるため、低圧力で成型できる製品はメカ式を使用しるケースが多いです。
成型機や成型方法の選定も大事ですが、成型工程で最も重要なのは使用する金型の設計です。
それは、粉体成型時の寸法のほとんどが金型の形状によって決まるためです。
成型後に製品を切削加工することでも寸法出しは行えますが、切削加工を行うとロス粉の発生や加工時間の増加に繋がるため製品単価が高騰してしまいます。
そのため、弊社では製品開発時に金型設計を綿密に行い、成型後の加工を最小限にすることで製品価格の低減に努めています。
また、カーボンブラシに電気を流すためにリード線が取り付けられています。
リード線の取付も成型後の加工で行うこともありますが、弊社では価格低減のためにできるだけ成型時にリード線の取付も行っています。
金型設計に問題があると、成型時に寸法異常はもちろんクラックやリード線の断線、金型への付着など様々な不具合の発生要因になります。
設計段階で成型工程をいかに不具合が発生しない工程に作りこめるかでカーボンブラシの品質は左右します。
弊社では今までの知見を活かし、製品に合わせた成形条件を模索することででよりよい品質の追及を今後も続けていきます。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの工程紹介②成型工程についてお届けしました! ぜひ次回もお楽しみに!
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今回、当社の会社紹介動画を製作しました。国内3拠点を動画で紹介しています。
・富士カーボン製造所本社
・富士カーボン製造所管池工場
・富士カーボン製造所浜名湖工場
1人でも多くの方の目に留まり、当社について記憶にお留めいただけますと幸いです。
是非ご覧ください。
▼ご視聴はこちらから▼(当社HPにリンクします)
https://www.fuji-carbon.co.jp/topics/%e4%bc%9a%e7%a4%be%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e5%8b%95%e7%94%bb/
目には見えないところで、
私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
ぜひ次回もお楽しみに!
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愛知県安城市錦町1-11
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カーボンブラシの製造に関する
お問い合わせ技術相談など、お気軽に!
用途・電動グラインダー
・電動インパクトドライバーなど
用途 自動車、二輪、船舶用エンジンスタータ
用途 ・自動車用ワイパー用モータ
・自動車用パワーウィンドウ用モータ
・自動車用パワーシート用モータ
・介護用リクライニングベッド用モータ
用途 エンジンクーリングファンモーター(ECF)
【55キロ高張力鋼用】
≪用途≫
軟鋼、高炭素鋼、高張力鋼、低合金鋼および低温用アルミ
キルド鋼用のティグ溶加棒で、割れの発生し易い材料の
溶接、その他裏波溶接、硬化肉盛の下盛用に使用します。
≪使用特性≫
1.低温での靭性に優れています。
2.各種パイプの裏波溶接に適しています。
≪使用上の注意≫
1.直流正極性で使用してください。
2.できるだけ高純度のアルゴンガスを使用してください。
3.タングステン電極の突きだし長さはノズル口径の約半分
以下としてください。
4.溶接部の清掃は十分行った方がブローホール発生の
原因になりません。
【軟鋼及び490N/㎜2級高張力鋼用】
≪用途≫
自動車、車両、電気製品、冷暖房装置、産業機械など軟鋼及び
490N/㎜2級高張力鋼を使用した各種構造物の突合せ及び
すみ肉溶接
≪使用特性≫
ショートアーク域でのアーク安定性が良好でスパッタが少なく
溶接作業性にすぐれたワイヤです。
≪使用上の注意≫
炭酸ガスはJIS3種または溶接用炭酸ガスを使用してください。
炭酸ガスの流量は原則として20ℓ/min. としてください。
風速2m/sec. 程度のときは25~30ℓ/min. 流してください。
これ以上の風速のときは風よけをして溶接してください。
チップと母材間の距離は10~20mm(300A以下の時)、
20~25mm(300A以上のとき)に保って溶接ください。
通常予熱は必要ありませんが、炭素量が高い(C量:0.30%以上)
鋼種に適用する場合は予熱を必要としますので注意ください。
【軟鋼及び490N/㎜2級高張力鋼用】
≪用途≫
鉄骨橋梁、自動車、車両、冷暖房装置、産業機械、機械
工具、軽量形鋼、造船など 軟鋼及び490N/㎜2級
高張力鋼を使用した各種構造物の突合せ及びすみ肉溶接
≪使用特性≫
大電流域でもアークが安定しスパッタも少なく溶接作業が
良好で溶着速度が速く溶け込みも深いので高能率溶接が
できます。
≪使用上の注意≫
大電流特性で使用するため、下向き(突合せ、すみ肉)
姿勢、横向き姿勢、水平すみ肉姿勢の溶接に適します。
炭酸ガスはJISK1106(液化炭酸)の3種または溶接用
炭酸ガスを使用してください。
シールドガスの流量は20~25ℓ/min. 程度が適当です。
作業場の状況に応じて換気をしてください。
チップ(ノズル)と母材の距離は15mm前後(250A以下)
20~25mm(250A以上)程度に保ってください。
【55キロ高張力鋼用】
≪用途≫
高炭素鋼、高張力鋼、低合金鋼等特に割れを発生しやすい材料
の溶接その他裏波溶接、硬化肉盛の下盛用に使用します。
≪使用特性≫
1.耐割れ性がすぐれています。
2.連続溶接でもスラグの剥離性が良好です。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に300~350℃で30分~60分乾燥して
下さい。
2.溶接のスタートはブローホールの発生を防ぐため後戻り法
または捨金法を行ってください。
3.アーク長はできるだけ短く保ってください。
【インコネル合金】
≪用途≫
インコネル625などの高Ni合金及び各種合金の
異材溶接に適しています。
≪使用特性≫
TIC-625Gは溶着金属がNi-Cr-Moのインコネル
合金となるティグ用溶加棒で耐熱、耐酸、耐食材料
としてジェットエンジン、陸上用大型ガスタービンなど
に使用されます。
≪使用上の注意≫
1.母材の予熱、後熱は特に必要ありません。
2.ウィービングはできるだけ避けて、ストレート
ビードで溶接して下さい。
【プラスチック金型鋼用】
≪用途≫
Cr-Mo系プレハードン鋼(プラスチック金型鋼)の
ティグ溶接肉盛溶接用
≪使用特性≫
1. TMC-5WGは、Cr-Mo系のプレハードン型、プラスチック金型
の肉盛溶接で、母材に近い溶着金属の得られるティグ溶接用
溶加棒です。
2. 優れた溶接作業性を示し、ほぼ予熱・後熱処理なしで施工でき
ますが、複雑形状、厚肉母材や肉盛の厚さが大きい場合は、
予熱が必要です。
3. 母材と溶着金属の硬さはほぼ同等で、熱影響部の硬さ上昇
も少ないので、シボ加工ムラが低減できます。
≪使用上の注意≫
1. 予熱・後熱処理なしで作業できますが、100℃~200℃程度
の予熱を行うと、より安全になります。
2. 溶接部及び溶接棒は水分や油脂などの汚れがない状態で
使用してください。
【29Cr-9Ni ステンレス鋼用異種金属接合用】
≪用途≫
ステンレス鋼と軟鋼、特殊鋼の接合など、異材溶接や下盛溶
接等に幅広く使用されます。
≪使用特性≫
1.溶着金属は29Cr-9Niステンレス鋼に類似しており、オース
テナイト系ステンレス用溶接材料の中で最もフェライト量が
多く、耐亀裂性、耐酸性に優れています。
2.硬化肉盛溶接の下盛にも使用されます。
≪使用上の注意≫
1.母材の亀裂防止のためできるだけ低電流を使用ください。
2.高合金工具鋼など特殊鋼の溶接には200℃以上の予熱が
必要です。
【低C-22Cr-13Ni ステンレス鋼用】 ≪用途≫
SUS309S、ステンレス鋳鋼、耐熱鋳鋼の溶接。18Cr-8Niステンレス
鋼と軟鋼の溶接。ステンレスクラッド鋼の1層目の溶接または軟鋼の
耐食肉盛溶接に等に使用します。
≪使用特性≫
1. MTS-3LGは、極低炭素であるため、肉盛溶接等で母材の希釈を
受けても炭素の増加を抑える必要のある場合などに適しています。
2. ステンレスクラッド鋼の合せ材側の下盛溶接および炭素鋼または
低合金鋼に低炭素ステンレス鋼溶接金属を肉盛する場合の下盛
溶接にも使用できます。
≪使用上の注意≫
1. 極性は直流ワイヤプラスを使用します。また、シールドガスには
一般にAr+2%O2を使用し、流量は15~25ℓ/min. が適切です。
Ar+CO2を使用すると、溶接金属のC量が増えるので
低炭素ステンレス鋼には適当ではありません。
2. ミグ溶接は、風の影響を受けやすく、風によりブローホールが発生
する場合がありますので、防風対策を十分に施してください。
【29Cr-9Ni ステンレス鋼用異種金属接合用】
≪用途≫
ステンレス鋼と軟鋼、特殊鋼などの異種金属の接合、ステンレス
クラッド鋼の溶接、硬化肉盛溶接の下盛溶接に使用します。
≪使用特性≫
1.溶着金属は29Cr-9Niステンレス鋼で、オーステナイト系
ステンレス用溶接棒の中で最もフェライト量が多く、耐亀裂性、
耐酸化性に優れています。
2.硬化肉盛溶接の下盛にも使用されます。
≪使用上の注意≫
1.母材の亀裂防止のためできるだけ低電流を用います。
2.高合金工具鋼など特殊鋼の溶接には200℃以上の予熱が
必要です。
3.使用前に150~200℃で30分~60分乾燥して下さい。
【ステライト】
≪用途≫
高温バルブ、ホットシャープレート、鍛造ダイス、
ガイドロールなどの肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.コバルト合金系溶接棒で耐摩耗性、耐熱性、耐食性
に優れ、衝撃をともなう高温における腐食を受ける
部品の肉盛に適します。
2.耐亀裂性、耐熱衝撃性も良好です。
≪使用上の注意≫
割れの発生を防ぐために250℃以上の予熱を行うと
有効です。溶接後、十分な後熱を行い徐冷してください。
【ステライト】 ≪用途≫
鍛造金型、ロータリーフィダーローラー、ブロアに使用します。
≪使用特性≫
1.TST-1Gは硬度が一番高く優れた耐摩耗性を持って
いますが衝撃に弱い。
2.TST-2GはTST-1GとTST-3Gの中間の性質です。
3.TST-3Gは靭性が最も大きく熱間・冷間の衝撃に耐え
亀裂発生は殆んどありません。硬度は上記2種類に比べ
一番低くなっています。
≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質形状により熱処理を行います。
2.溶着台金面は機械加工または研削により汚れをとり
カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。
4.溶接の方法は別頁ステライト溶接を参照してください。
【熱間冷間金型肉盛用】
≪用途≫
ダイカスト金型の溶接部や形状修正に使用します。
≪使用特性≫
1. 溶接後の硬度は主にダイカスト金型に使われるSKD61と
ほぼ同等の硬度(HRC35~43)を示し、機械加工性が
良好な溶加棒です。
2. ヒートチェックの発生が少なく、金型の寿命を延長できます。
≪使用上の注意≫
1. 母材の成分、大きさ、形状によって施工方法が異なりますが、
炭素量の多い材料に対しては少なくとも予熱は350℃以上
与えてください。
2. 層間温度は200~300℃が必要で溶接後徐冷して下さい。
3. 応力除去には、500℃の徐冷を与えてください。
【熱間金型肉盛用】
≪用途≫
ダイカスト金型の溶接部や形状修正に使用します。
≪使用特性≫
1. 溶接後の硬度は主にダイカスト金型に使われるSKD61と
同等のHRC 39~44となります。
2. ヒートチェックの発生が少なく、金型の寿命を延長できます。
≪使用上の注意≫
1. 母材の成分、大きさ、形状によって施工方法が異なりますが、
炭素量の多い材料に対しては少なくとも予熱は350℃以上
与えてください。
2. 層間温度は200~300℃が必要で溶接後徐冷して下さい。
3. 応力除去には、500℃の徐冷を与えてください。
【高温衝撃摩耗用】 ≪用途≫
高マンガン鋼部品、スプロケット、レールクロッシング、
熱間シャー、熱間ロールなどの肉盛に使用されます。
≪使用特性≫
1. TMC-2Gの溶着金属は、16Cr-16Mn-2Ni系の
オーステナイト組織となり、加工硬化性と靭性に富んでいます。
2. 溶着金属の強度に優れ、耐割れ性にも優れていますので、
異材溶接及び合金鋼の溶接にも適しています。
≪使用上の注意≫
1. 特に予熱の必要はありませんが、高炭素鋼、低合金鋼、
特殊鋼へ肉盛溶接する場合には、母材に応じて150℃~
300℃の予熱を行って下さい。
2. 高マンガン鋼の溶接の場合は、溶接熱による母材の脆化を
避けるため、水冷溶接または、パス間温度を常温に保ち
溶接してください。
【金型肉盛用】
≪用途≫
鍛造金型、打抜型、ダイス、圧延機ガイド、鎖リンクなどの
硬化肉盛及び補修溶接に使用します。
≪使用特性≫
1. 溶接金属の硬度及び組織が均一で溶接のままで高硬度
が得られます。
2. 溶着金属は靭性があり、耐亀裂性、耐衝撃性が優れて
います。
≪使用上の注意≫
1. 一般には150~200℃の予熱が必要です。またパス間温度
も150℃以上をキープする必要があります。
2. 高炭素鋼や合金鋼などの硬化性鋼材には、300~400℃
の予熱、500~600℃の後熱が必要です。
2024年10月2日㈬から4日㈮までの3日間、インテックス大阪にて開催される
第27回機械要素技術展【大阪】に出展します🤗
開催時間 10:00~17:00
大羽精研ブース 『6号館Bゾーン ブース番号48-50』
今回の大羽精研のブースでは
「高精度小型トロコイドギヤ」と、
15部品から構成される「小型トロコイド減速機」を展示します(❁´◡`❁)
写真の通り、大きさはなんとクリップよりも小さいんです😯!!
これらがどんなものなのかは、会場でご説明いたします✨
ぜひ手に取ってご覧くださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ
また、大羽精研では
国内製、海外製のハイスペックかつ新工法の加工設備・測定設備が
毎月のように導入されており、他社ではできない様々なご提案ができます!
皆様がお持ちのお悩みなどお気軽にご相談ください😊
それでは会場でお会いしましょう!!
たくさんのご来場お待ちしております(●'◡'●)🌟
今回は弊社の配合工程について、ご説明致します。
配合工程はカーボンブラシを製造するにあたって一番初めに行う工程になります。
カーボンブラシは粉体成型によって製造しますが、黒鉛単体で成型しても黒鉛粉同士が密着できず、バラバラになってしまいます。
そのため、黒鉛にバインダーを混ぜて固まりやすい状態に処理をする必要があります。
バインダーはハンバーグのつなぎの役割をしていると考えるとイメージしやすいかもしれません。
処理された黒鉛を弊社では「処理黒鉛」と呼んでおり、配合工程では、原材料とバインダーの計量から始まり、混練・乾燥・粉砕・篩別といった工程を行うことで処理黒鉛を製造しています。
カーボンブラシの性能は処理黒鉛の出来に大きく左右されます。
そのため、弊社では配合工程で工程特性の管理を徹底しており、それによって処理黒鉛の品質安定化を実現しています。
ノウハウになってしまうため管理項目はお伝えできませんが、配合工程の工程でそれぞれどのようなことをしているのかの概略をご説明します。
①計量
処理黒鉛の種類ごとに決められた原材料やバインダーを計量します。
カーボンブラシの特性に最も影響する工程なので、ポカヨケを導入し、計量間違いがないように徹底しています。
②混錬
計量した原材料とバインダーを混ぜ合わせます。
バインダーには主に樹脂を使用しております。
③乾燥
混練は湿式で行われる為に乾燥が必要になります。
乾燥が不十分な場合、カーボンブラシが使用中に割れる要因になります。
そのため、二日間かけて乾燥させます。
④粉砕
乾燥後の処理黒鉛を細かく粉砕します。
混錬した状態ではまだ粒度の粗い粉もあるため粉砕します。
⑤篩別
粉砕後の処理黒鉛粉を篩にかけ、粗い粉を除去します。
篩別を行うことで処理黒鉛の最適な粒度を維持することが出来ます。
管池工場の紹介でも説明したように配合工程は弊社のノウハウが詰まったカーボンブラシにとっての
心臓部と言える非常に重要な工程です。
弊社には配合工程で処理黒鉛の製造を長年培ってきた経験があります。
そのため、お客様のニーズに合わせた処理黒鉛の設計・製造を行うことが可能になっています。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの工程紹介①配合工程についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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今回は不具合事例シリーズ第二弾として、前回ご紹介した『脱亜鉛現象によるカーボンブラシのホルダー内固着』とは、別の原因によるホルダー内固着として『残留膨張によるホルダー内固着』をご紹介致します。
前回もご説明致しましたが、カーボンブラシはホルダーといわれる箱の内に収められており、スプリングで押し出され整流子と接触し、通電する仕組みになっています。
カーボンブラシがホルダー内でスムーズに動くことができなくなると、通電不良が発生し、モータ不作動になる事があります。
カーボンブラシが熱により膨張してしまう事で、ホルダーとの隙間(クリアランス)が小さくなり、動きが悪くなったり、隙間がなくなり固着するケースを詳しくご説明したいと思います。
物質は熱が上がると膨張し、その熱が下がると元の寸法に戻る性質がありますが、それは線膨張(線膨張係数)と呼ばれる物で、カーボンブラシの固着にかかわる膨張は、この線膨張とは別に「残留膨張」という膨張が影響をしています。
「残留膨張」という言葉は聞きなれないと思いますので、まずはその説明をしたいと思います。
先ほども示しましたが、線膨張は熱が下がると寸法が元に戻るのですが、残留膨張は熱が下がっても、膨張した寸法を維持してしまう膨張の事を言います。
なぜそのような現象が発生するかと言いますと...
①カーボンブラシ中に含まれる銅が酸化する事での寸法変化
②成型圧力による残留応力歪みの戻りによる寸法変化
このような理由から残留膨張が発生しますので、カーボンブラシの材質の中でも銅を含む材質に関しては注意が必要となります。
その対策としてモータ設計側ではホルダーとカーボンブラシのクリアランスの設定が重要となります。但し、クリアランスが大きくなり過ぎるとホルダー内でカーボンブラシが動き易くなり、摺動性能が悪化し、寿命低下に繋がります。また、衝突音などが発生し、騒音問題に繋がり、固着以外の問題の原因になります。
カーボンブラシ材質としては、酸化による寸法変化が起こり辛い配合設計が重要となります。
弊社では、環境試験を行い、残留膨張を確認し、それを抑制する材質の開発を行っています。
(どの様に抑制しているかはノウハウとなりますので、ご理解くださいw)
モータの使用環境による発熱や通電による発熱など、発熱状況に合わせて各種材質を揃えていますので、熱による膨張・固着でお困りの際はお問合せください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は『残留膨張によるホルダー内固着』についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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一般的にX線CT装置と言うと、「観察用CT」である事が殆どです。
「観察用CT」とは、主にサンプルの内部を非破壊で見る目的で使用されます。樹脂や金属製品のボイドやクラックの有無、接合面の確認、アセンブリの各部品がどのように取り付いているかの確認などで使われる事が多いと思います。
一方で、近年増えてきている「計測用CT」は、観察用途に加えて、非破壊で測定やCADを使った解析が出来るという点が特長です。
サムネイルの画像はSDカードの内部を撮影したものです。中の回路まではっきりと撮影出来ております。
弊社保有のTomoscopeは非破壊はもちろん、高い精度で測定まで出来るのが特徴の一つです。精度のレベルとしては、3.5μmとなります。
単純な寸法測定だけではなく、幾何公差も測定できるのが大きな特徴です。
弊社での活用事例の一つとしては、1点で約500箇所測定する製品の測定をたった1時間に短縮することが出来ました。
測定可能なワークサイズとしては、200×200mmまでとなります。
また、測定可能な材質は樹脂、アルミ、鉄等多岐に渡ります。
比重が大きい材料程、X線が透過しにくくなりますので、この材料だと測定できるかどうか?
についてはお気軽にお問い合わせください。
◆◇◆◇◆◇超精密加工技術で社会の課題を解決する◆◇◆◇◆◇
大羽精研株式会社
https://www.ohba-seiken.co.jp/
☆部品製造のご相談はお気軽に☆
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【焼入鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
焼入鋳鉄材の各種金型の直盛りに使用します。
≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用され
ておりますが、TM-2000BNは鋳鉄母材に直接肉盛が可能
でありプレス金型のかじり対策に効果があります。
2.鋳鉄(特に焼入鋳鉄)の肉盛溶接において、母材と肉盛
溶接部との境界部に割れが発生することが多いですが、
TM-2000BNは、境界割れの発生を低減させました。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥して下さい。
2.溶接前に、溶接部を中心に100℃~150℃に予熱を実施
すると、割れ防止に効果があります。
(とくに焼入れ鋳鉄に溶接する時に予熱は必須です)。
3.3層盛以上の場合、下盛 (焼入鋳鉄の場合、TC-3、
TC-3A、TC-3N)を行い、ピーニングを実施すると割れや
ブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
(特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
ステライト≪用途≫
カッター刃先、バンバリミキサーローターエッジに使用します。
≪使用特性≫
TST-2GはTST-1GとTST-3Gの中間の性質です。
≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質形状により熱処理を行います。
2.溶着台金面は機械加工または研削により汚れをとり
カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。
【各種金型肉盛用】
≪用途≫
総型バイト、トリマーナイフ、カッター、金型ダイスなどの
硬化肉盛溶接に使用します。また、SKD11総焼後の補修
にも使用します。
≪使用特性≫
1.THS-GはMo系高速度鋼 SKH 51に類似した
組成の溶着金属を得る硬化肉盛用のティグ溶加棒で
溶着金属は溶接のままでもHV690程度の高硬度が
得られます。550℃の焼戻処理によりHV830程度に
2次硬化し靭性も得られます。
2.高温硬度の低下も少ないため、600℃までの熱間で
使用される金型類に使用しても、優れた性能を示します。
≪使用上の注意≫
1.母材の材質や大きさによっても異なりますが、予熱及び層間
温度は200~500℃が必要で溶接後は徐冷してください。
2.高速回転のディスクサンダー等、著しい研削熱のかかるような
加工は割れを発生させるため、避けてください。
【フレームハード鋼用】
≪用途≫
フレームハード鋼(火炎焼入鋼)の肉盛溶接に使用します。
≪使用特性≫
フレームハード鋼に近い成分の溶着金属が得られ焼入れ
焼きなましを繰り返しても母材と同等の硬度が得られます。
≪使用上の注意≫
1.母材がフレームハードニング前の場合
・予熱・層間温度共に200℃を保持してください。
・溶接後、溶着金属の焼きなましを行い、母材と同時に
フレームハードニングすることにより母材部と同等の
硬度が得られます。
2.母材がフレームハードニング後の場合
・予熱・層間温度共に250℃を保持してください。後熱・徐令
の必要はありません。
・溶着金属は母材と同程度の硬度が得られます。
3.溶接部の油や汚れは除去してください。
【冷間金型肉盛用】
≪用途≫
プレス金型、抜型、ねじ転造ダイスなどの硬化肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.DS-11GはSKD11に類似した組成の溶着金属を得る
硬化肉盛用のティグ溶加棒です。
2.溶着金属は耐食性、耐摩耗、耐衝撃性に優れております。
3.基本的に熱処理前に使用し、溶接後熱処理することにより
母材と同等の硬度が得られます。
≪使用上の注意≫
1.母材の成分、大きさ、形状によって施工方法が異なりますが
共材や炭素量の多い材料に対しては少なくとも予熱は350℃
以上行って下さい。
2.溶接後の熱処理はSKD11材と同じ条件で実施してください。
【熱間冷間金型肉盛用】≪用途≫
プレス金型、ダイカスト金型、押出しダイスなどの硬化肉盛に
使用します。
≪使用特性≫
1.DS-61GはSKD61に類似した組成の溶着金属を
得る硬化肉盛用のティグ溶加棒です。
2.溶着金属は耐熱、耐食、耐摩耗、耐衝撃性に優れており
ます。
3.SKD11相当材の熱処理(総焼入れ)後の修正時に1~2
層で母材と同等の硬度が得られます。
≪使用上の注意≫
1.母材成分、大きさ、形状によって施工方法が異なり
ますが、共材や炭素量の多い材料に対しては少なくとも
予熱は350℃以上与えてください。
2.層間温度は200~300℃が必要で溶接後徐冷して
ください。
3.溶接後の使用条件によっては更に熱処理する必要が
あります。
4.応力除去には500℃の後熱を与えてください。
【土砂重摩耗用】
≪用途≫
カッターナイフ、スピードマラー、サンドポンプ、
コンベアスクリュー等の肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1. タングステンカーバイド系溶接棒で、その耐摩耗性は
著しく優れております。溶着金属中のタングステン
カーバイドの粒子の硬度はダイヤモンドにも匹敵
するものです。
2. 溶着金属は衝撃の少ない激しい土砂摩耗に極めて
良好です。
≪使用上の注意≫
1. 予熱は300℃以上を必要とします。
2. 溶接後400~600℃程度の後熱を行なって下さい。
3. できる限り低電流を使用してください。
【フレームハード鋼用】
≪用途≫
フレームハード鋼(火炎焼入鋼)の肉盛及び補修に使用します。
≪使用特性≫
フレームハード鋼に近い成分の溶着金属が得られ、焼入れ・焼なまし
を繰り返しても母材と同等の硬度が得られます。
≪使用上の注意≫
1.母材がフレームハードニング前の場合
・予熱・層間温度共約250℃を保持してください。
・溶接後、溶着金属の焼なましを行い、母材と同時にフレーム
ハードニングをすることにより母材部と同等の硬度が得られます。
2.母材がフレームハードニング後の場合予熱・層間温度共約250℃
を保持してください。その後、後熱・徐冷は必要ありません。
溶着金属は母材と同等の硬度が得られます。
3.溶接部の油や汚れは除去してください。
【金属間衝撃摩耗用】
≪用途≫
鍛造金型、引抜金型、プレス金型、ダイスなどの硬化肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで高硬度が
得られます。
2.溶着金属は溶け込みが少ないので1層目から十分な硬度が
得られます。
3.比較的低電流で作業ができるため、溶込みを少なくすることが可能
です。
≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150℃~200℃を必要とします。
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材には300~400℃の予熱
500~600℃の後熱が必要です。
【高 速 度 鋼 用】
≪用途≫
トリマーナイフ、カッター、総型バイト、金型ダイス等の補修及び
新作に使用します。
≪使用特性≫
1.Mo基高速度鋼の溶着金属を作り出す溶接棒で高温の金属
間摩耗に優れています。例えばバイトのチップをアーク溶接
により形成することが簡単にできます。
その他プレス金型や削岩機の先端などに使用します。
2.溶接後、550℃で焼戻処理(加熱放冷1~2回)を行うと更に
硬度を高めます。
≪使用上の注意≫
1.予熱層間温度は300~500℃を必要とします。
2.溶接後の亀裂防止及び硬度上昇のためには徐冷が必要です。
3.下盛を用いるときはHT-1を使用してください。
4.高速回転のディスクサンダー等、著しい研削熱のかかるような
加工は割れを発生させるため、避けてください。
【金属間摩耗及び土砂摩耗用】
≪用途≫
ホットシャーの肉盛、高マンガン鋼の接合または肉盛
レールクロッシング、ブルドーザー部品、クラッシャー等の
耐熱、耐重衝撃、耐摩耗の肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1. 16Cr-16Mn心線を使用した溶接棒で、溶着金属
は溶接のままでオーステナイト組織になり高い靭性
と加工硬化性を有します。
2. 13%Mn鋼の溶接に最適です。機械切削加工は
超硬バイトで可能です。
≪使用上の注意≫
1. 高合金心線のため電気抵抗が高く、一般より低め
の電流で溶接します。
2. 高マンガン鋼の溶接にはHT-1で下盛してください。
【ス テ ラ イ ト】
≪用途≫
高温バルブ、ホットシャーブレード、鍛造ダイス、ガイドロール
などの肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.コバルト合金系アーク溶接棒で耐摩耗性、耐熱性
耐食性に優れ、衝撃をともなう高温における腐食
を受ける部品の肉盛に適します。
2.耐亀裂性、耐熱衝撃性も良好です。
≪使用上の注意≫
1.溶け込みが深くなると硬度が低下する場合が
ありますのでできるだけ低電流を使用してください。
2.割れの発生を防ぐために250℃以上の予熱を行ない、
溶接後、十分な後熱を行い徐冷してください。
【ス テ ラ イ ト】≪用途≫
鍛造金型、ロータリーフィダーローラー、ブロアに使用します。
≪使用特性≫
1.TST-1は硬度が一番高く優れた耐摩耗性を持っています
が衝撃には弱い。
2.TST-2はTST-1とTST-3の中間の性質です。
3.TST-3は靭性が最も大きく熱間冷間の衝撃に耐え、亀裂発生
は殆どありません。硬度はTST-1,TST-2に比べ一番低いです。
≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質、形状により熱処理を行ないます。
2.肉盛溶接部は機械加工または研削により汚れをとり
カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。
4.溶接の方法は別頁ステライトの溶接を参照ください。
【ス テ ラ イ ト】≪用途≫
カッター刃先、バンバリミキサ、ローターエッジ等に使用します。
≪使用特性≫
1.TST-1は硬度が一番高く優れた耐摩耗性を持っています
が衝撃には弱い。
2.TST-2はTST-1とTST-3の中間の性質です。
3.TST-3は靭性が最も大きく熱間冷間の衝撃に耐え、亀裂発生
は殆どありません。硬度はTST-1,TST-2に比べ一番低いです。
≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質、形状により熱処理を行ないます。
2.肉盛溶接部は機械加工または研削により汚れをとり
カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。
【金型肉盛用(マルエージング鋼)】
≪用途≫
アルミダイキャスト金型、低圧鋳造金型、鍛造金型、打抜金型
プラスチック金型の肉盛溶接に使用します。
≪使用特性≫
1.18%Niマルエージング鋼溶接棒で溶接のままでは溶着金属
はやわらかく切削は可能で靭性に富んでいます。
2.機械加工後480℃で3時間の時効処理を行うことにより
高硬度が得られます。
≪使用上の注意≫
1.時効処理は480~520℃で3時間が適当です。
2.過時効にならないように処理温度は注意して下さい。
【金型肉盛用】
≪用途≫
鍛造金型、打抜金型、プレス金型、ダイス、圧延機ガイド、
鎖リンクなどの補修溶接に使用します。
≪使用特性≫
1.TM-60は耐熱鋼SUH-1,SUH-3に近い成分の溶着金属が
得られ、高硬度で耐摩耗性が非常に優れています。
2.溶着金属は靭性があり、耐亀裂性、耐衝撃性が良好です。
≪使用上の注意≫
1.母材により150℃以上の予熱が必要で、層間温度は150℃
以上に保持してください。
2.多層盛の場合、下盛にHT-1を用いると良好です。
3.溶接後急冷を避けると亀裂防止に効果的です。
4.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥して下さい。
【金型硬化肉盛用(切刃用)】
≪用途≫
各種金型の切刃の肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで
高硬度がえられます。
2.溶着金属にはブローホールの発生がなく作業性
も良好です。
3.加工硬化がおきやすいので硬度が上昇すること
があります。
≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150~200℃を必要
とします。
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材に多層盛する場合
は、下盛にHT-1またはTS-12を使用すると良好な
結果が得られます。
3.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥
してください。
【金属間衝撃摩耗用】
≪用途≫
鍛造金型、打抜金型、ダイスなどの肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで高硬度が
得られます。
2.特殊線材を使用しておりますので作業性が良好で安定した
溶着金属が得られます。
≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150~200℃を必要とします。
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材に多層盛する場合は
500~600℃に後熱し徐冷します。
3.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥してください。
【金属間摩耗用】
≪用途≫
シャフト、車輪、歯車、クレーンホイル等の肉盛
に使用します。
≪使用特性≫
1. 高酸化チタン系溶接棒でTM-1と同一目的に使用され
ますが、硬度が若干高くなっています。
機械加工は可能です。
2. 溶着金属は靭性及び焼入れ性に富んでいます。
加工後の焼入れ硬化も可能です。
≪使用上の注意≫
高、中炭素鋼、低合金鋼に肉盛りするときは、150~200℃
の予熱が必要です。
【鋳鉄金型硬化肉盛用】
≪用途≫
鋳鉄の各種金型の直肉盛溶接に適するソリッドワイヤです。
≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000Cと同等の特性を持った、マグ
溶接用ソリッドワイヤで、主に半自動溶接機で使用します。
2.溶接金属はM-2000より低硬度で、耐割れ性に優れます。
3.設計変更などで肉盛量が大量な場合、溶接時間の大幅
な短縮が計れます。
≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
を使用します。
アルゴン+CO2の方がスパッタが少なくビード外観も良好です。
2.溶接部の汚れは、ブローホールの原因となりますので除去して
してください。
3.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
特に屋外では防風対策が必要です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
【鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止)】
≪用途≫
プレス金型の摩耗及びかじりが発生する部位に直盛する
ソリッドワイヤです。
≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000をマグ溶接用に開発した
ソリッドワイヤで、半自動溶接機で使用します。
2.肉盛量が大量な場合、溶接時間の大幅な短縮が計れます。
≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
を使用します。
アルゴン+CO2の方がスパッタが少なくビード外観も良好です。
2.溶接部の汚れは、ブローホールの原因となりますので除去して
してください。
3.予熱は必要ありませんが、150℃程度の予熱は効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
【鋳鉄肉盛用(プレス金型)】
≪用途≫
TC-3F相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄の肉盛
及び補修に使用します。
≪使用特性≫
1.Fe-Niに特殊元素を加え、プレス金型専用に開発された
ティグ溶加棒です。
2.溶着金属はFCDと同等の硬さを有し耐摩耗性に優れています。
3.溶着金属に対する硬質クロムメッキの密着性は非常に良好です。
≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱を行うとさらに
良好な結果が得られます。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施を
推奨します。
【鋳鉄肉盛用 (プレス金型)】
≪用途≫
普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄のプレス金型の肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.Fe-Ni 線材に特殊元素を加えプレス金型専用に開発された
ソリッドワイヤで、半自動溶接機で使用します。
2.大量の肉盛時に、大幅な溶接時間の短縮が図れます。
3.溶着金属はFCDと同等の硬度を有し、硬質クロムメッキ
の密着性も良好です。
≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
を使用しますが、80%アルゴン+20%CO2の方が
スパッタが少なく、ビード外観も良好です。
2.シールドガスや母材のちがいにより、適正条件が変化しますので、
御注意下さい。
3.一般には予熱、後熱の必要はありませんが100℃程度の
予熱を行なうと二番硬化防止に効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
5.収縮応力を軽減するためピーニングを行なう事をお薦めします。
【プレス金型硬化肉盛用(盛刃)】
≪用途≫
プレス金型の盛刃に使用するティグ溶接用溶加棒です。
≪使用特性≫
1.鋳鉄(FC、FCD)に直盛ができ、2層盛で切刃の硬度が得られます。
2.硬化肉盛ワイヤNIW-5やTC-8B,TC-8M等の肉盛加工後の修正
など小さな部位の肉盛に最適です。
≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
除去してください。
2.鋳鉄直盛の場合、1層盛では硬度が安定しませんので必ず2~3層
盛で使用してください。
【鋳鉄金型硬化肉盛用】
≪用途≫
プレス金型の直肉盛に適したティグ溶加棒です。
≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000Cをティグ溶接用に開発した
溶加棒で、鋳鉄の直肉盛において溶着金属はオーステナイト
組織を示しますので、耐割れ性が極めて良好です。
また耐気孔性も優れています。
2.溶接のままでHRC30未満の低硬度ですが、加工硬化性が
大きいので衝撃を受けると著しく硬化します。
≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱は効果的です。
3.3層以上盛り上げるときはT-3N、TS-12Gなどで
下盛をしてください。
【鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止)】
≪用途≫
プレス金型の摩耗及びかじりが発生する部位に直盛するティグ
溶加棒です。
≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒 TM-2000をティグ溶接用に開発した
溶加棒で、鋳鉄にNiあるいはFe-Ni系の下盛をする必要が
なく鋳鉄母材に直接肉盛が可能です。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目より
マルテンサイト組織となりすぐれた耐摩耗性が得られます。
≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱は効果的です。
3.3層以上盛り上げるときはT-3N、TS-12Gなどで
下盛をしてください。
【鋳鉄肉盛 ・ 補修用 (プレス金型)】
≪用途≫
TC-3,TC-3A相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄や
ダクタイル鋳鉄の肉盛及び補修に使用します。
≪使用特性≫
1.Fe-Ni合金に特殊元素を加えたティグ溶加棒で、金型の
肉盛や巣埋に使用します。
2.Fe-Ni合金ですので硬質クロムメッキを施す部位に
溶接が可能です。
3.溶着金属の機械加工も極めて容易です。
≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱を行うとさらに
良好な結果が得られます。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
を推奨します。
【鋳鉄肉盛 ・ 補修用】
≪用途≫
TC-1相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄の
肉盛及び補修に使用します。
≪使用特性≫
1.純ニッケルをベースにしたティグ溶加棒で、一般的に
薄物や肉盛量の少ない金型の肉盛・補修などに使用
します。
2.作業性がよく美麗なビードが得られます。
3.溶着金属の機械加工も極めて容易です。
≪使用上の注意≫
母材の材質や大きさによっても異なりますが、約150℃
の予熱を行なうと更に良好な結果が得られます。
【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の直肉盛に適します。
≪使用特性≫
1.TM-2000の硬度を低めた溶接棒です。鋳鉄の直肉盛において
溶着金属はオーステナイト組織を示しますので耐割れ性が極めて
良好です。また耐ブローホール性も優れています。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してください。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛(FCDにはTS-12、MTS-100、FCには
TC-3、TC-3A、TC-3N)をすると、割れやブローホール防止の
効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
(特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.割れ防止のためピーニングを実施して下さい。特にFC材には必須です。
【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の耐摩耗・耐かじり肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用され
ておりますが、TM-2000Bは鋳鉄母材に直接肉盛が可能
でありプレス金型のかじり対策に効果があります。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目よりマル
テンサイト組織となり、耐摩耗性が得られます。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してくだ
さい。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛 (FCDにはTS-12、MTS-100、FC
にはTC-3、TC-3A, TC-3N)を行い、ピーニングを実施する
と割れやブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
(特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.焼入硬化性のある鋳鉄に溶接する場合、100~150℃の
予熱を行うと割れ防止に効果があります。
【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の耐摩耗、耐かじり肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用されて
おりますが、TM-2000は鋳鉄母材に直接肉盛が可能であり
プレス金型のかじり対策に効果があります。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目より
マルテンサイト組織となり、耐摩耗性が得られます。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してください。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛 (FCDにはTS-12、MTS-100、
FCにはTC-3、TC-3A, TC-3N)を行い、ピーニングを実施すると
割れやブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
(特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.焼入硬化性のある鋳鉄に溶接する場合、100~150℃の
予熱を行うと割れ防止に効果があります。
【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(切刃用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の硬化肉盛に用います。
≪使用特性≫
1.従来鋳鉄製プレス金型の切刃の部位に肉盛する場合、下盛
にNi、Fe-Ni系棒、上盛に表面硬化棒で肉盛する方法が一般
的でしたが、TC-8Bは鋳鉄母材に直接肉盛でき所定の硬度
が得られるので、作業能率が大幅に改善できる溶接棒です。
2.溶着金属1層目はオーステナイト組織、2層目よりマルテン
サイト組織となり、耐摩耗性が得られます。
3.フレームハード鋳鉄にも直盛が可能です。
4.母材の希釈による硬度低下防止のため、1~2層の場合
2~3mmの開先取りを行って下さい。
≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥してください。
2.予熱はとくに必要ありませんが、焼入硬化鋳鉄の場合は
100~150℃の予熱を行って下さい。
【鋳鉄肉盛用】
≪用途≫
プレス金型の形状肉盛溶接及びダクタイル鋳鉄全般の補修
溶接に使用します。
≪使用特性≫
TC-3Fは、プレス金型専用に開発した鋳鉄肉盛用被覆アーク
溶接棒で下記の通り従来のFe-Ni系溶接棒の欠点を克服し
極めて優れた性能を有しています。
1.TC-3Fの肉盛部に対するクロムメッキの密着性は非常に
良好です。
2.溶着金属は母材(FCD)と同等の硬さを有し耐摩耗性に
優れています。
3.複合心線を使用しているので棒焼けすることがなく
高能率に溶接ができます。
≪使用上の注意≫
1.溶接方法はTC-3、TC-3A に準じて行ってください。
2.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
を推奨します。
【鋳鉄肉盛用】
≪用途≫
各種鋳鉄部品の溶接、補修、巣埋めやプレス金型の形状肉盛、
鋳鉄への硬化肉盛時の下盛用に使用します。
≪使用特性≫
1.鉄ニッケル系の黒鉛被覆溶接棒で、機械的性質や耐割れ性
が優れているため、ダクタイル鋳鉄への肉盛や鋳鉄と軟鋼な
どの溶接に適しています。
2.特殊鉄ニッケル心線を使用していますので、従来の鉄ニッケ
ル系溶接棒の棒やけの欠陥を解決した溶接棒で連続溶接も
可能で20%程度効率がアップします。
≪使用上の注意≫
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品の場合
は100~200℃の予熱を行うと良好な結果が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施を
推奨します。
鋳鉄用 被覆アーク溶接棒 TC-1
【用途】
シリンダーブロック、モーターベット、ケーシング、歯車など
各種鋳鉄部品の補修、巣埋め、接合やミーハナイト鋳鉄
鉄 合金鋳鉄などの補修にも使用します。
【使用特性】
純ニッケル心線を使用した黒鉛系溶接棒で、溶接境界部
の硬化性はもっとも少なく、溶接部の機械加工は極めて容易です。
低電流における作業性は極めて良好です。
ブローホールや割れの欠陥は出難く、X線性能も良好です。
【使用上の注意】
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品の場合は100℃~200℃の予熱を行うと良好な結果が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。
詳細スペックは弊社ホームページか、PDFカタログをご覧ください。
≪用途≫ダクタイル鋳鉄の溶接、シリンダーブロック、モーターベット
ケーシング、歯車等の各種鋳鉄部品の補修、プレス金型の
形状肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.Fe-Ni心線を使用した黒鉛系溶接棒で溶接境界部の
硬化性が少なくTC-1に比べて機械的性質と耐割れ性は
極めて良好です。特にダクタイル鋳鉄などの溶接部の
強度、耐圧力を要求される部品に使用されます。
2.低電流における作業性は極めて良好です。
3.ブローホールや割れの欠陥は出難く、X線性能も良好です。
≪使用上の注意≫
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品
の場合は100~200℃の予熱を行うと良好な結果
が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
を推奨します。
詳細スペックは弊社ホームページか、PDFカタログをご覧ください。
【鋳 鉄 肉 盛 用】
≪用途≫
鋳鉄(FC・FCD)の肉盛に使用します。
≪使用特性≫
1.Fe-Ni 線材に特殊元素を加えたソリッドワイヤで
半自動溶接機で使用します。
2.プレス金型など大量の肉盛時に大幅な溶接時間の短縮
がはかれます。
≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
を使用しますが、80%アルゴン+20%CO2の方が
スパッタが少なく、ビード外観も良好です。
2.シールドガスや母材のちがいにより、適正条件が変化しますので、
御注意下さい。
3.一般には予熱、後熱の必要はありませんが100℃程度の
予熱を行なうと二番硬化防止に効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
5.収縮応力を軽減するためピーニングを行なう事をお薦めします。
今回は不具合事例シリーズ第一弾として、『脱亜鉛現象によるカーボンブラシのホルダー内固着』についてご紹介致します。
一般的にカーボンブラシはホルダーといわれる箱の内に収められており、スプリングで押し出され整流子と接触し、通電する仕組みになっています。
カーボンブラシがホルダー内でスムーズに動くことができなくなると、通電不良が発生し、モータ不作動になる事があります。
スムーズに動かなくなる原因は多々ありますが、今回は梅雨の時期によく問い合わせをいただく「脱亜鉛現象」についてご説明致します。(梅雨の時期は過ぎてしまいましたが・・・苦笑)
ホルダーは金属(真鍮など)や樹脂(熱可塑性・熱硬化性共に)が使われておりますが、真鍮のホルダーの場合に発生する現象です。
これは真鍮に含まれている銅、亜鉛及び水分が接触して一種の電池が構成され、亜鉛の選択的腐食(脱亜鉛腐食)が発生します。
その腐食されて亜鉛がホルダーとカーボンブラシの間に蓄積されます。通常この反応は非常に遅く固着(カーボンブラシがホルダーに張り付く事)まで至らないのですが、カーボンブラシに二硫化物が添加されている場合反応が促進されて固着が起こりやすくなります。
梅雨明けしましたが、この現象は特に気温が高く湿気の多い場合に起こりやすい傾向があります。ブラシの動きが悪くなってしまったときは、この現象が原因かもしれませんね。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日『脱亜鉛現象によるカーボンブラシのホルダー内固着』についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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弊社は昨今の減速機関連部品の需要の高まりから、より小型かつ高精度のトロコイドギヤやトロコイドポンプ部品の製作に取り組んでおります。今回はモジュール0.3の小型トロコイドギヤのサンプルを製作しました。
実際に近しい製品を納入した実績もあり、試験結果は良好だと満足いただけています。
<トロコイドギヤ>
モジュール:0.3~
材質:SUJ2
精度:輪郭精度2μm、穴位置精度2μm
工法:切削、ワイヤ+焼き入れ後の各種研削後にジグ研削
また、上記の試作用途の超高精度品はどうしても高額になってしまうため、顧客要求のQCDバランスから、コストと納期を抑えて切削のみの工法も選択可能です。
ジグボーラーなどの高精度マシニングセンタを用い、ハードミーリングで輪郭精度5μmを調整しています。
減速機の高精度化は大羽精研にお任せください!
過去5回に渡りカーボンブラシの種類・材質をご紹介いたしましたが、「掲載ページを見つけやすくして欲しい」というお言葉をいただきました。
そこで今回は改めてまとめとしてご紹介いたします。
カーボンブラシは用途・環境などの条件によって、種類・材質が変わってきます。
現在まで多岐に渡り様々な材質が開発されており、材質によって分類されています。
カーボンブラシの材質は大まかに分類すると以下の①~⑤に分類されます。
それぞれの詳細は、下記URLより個別の説明記事からご覧ください。
①電気黒鉛質(大型・中型の産業用モータ用)
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/199977/
②天然黒鉛質(高速スリップリング用)
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/203030/
③金属黒鉛質(電装用モータ・小型直流機用)
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/213488/
④炭素黒鉛質(電動工具・小型交流機用)
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/218211
⑤樹脂結合質(家電・小型直流機用)
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/220537/
上記の材質からある程度マッチするものを選び、
用途に合わせてさらに材質を突き詰めて開発することで、
カーボンブラシは様々な条件下で活躍する事を可能とします。
今もなお、当社ではより優れた材質を求めて研究・開発を進めております。
今後の新材質の誕生にご期待ください!
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの種類・材質についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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・サイクロイド歯車(ギヤ)とは?円盤が平面上を転がっていくとき、円盤上の一点が措く軌跡。この曲線を歯の形状に用いた歯車をサイクロイドギヤといい、歯の接触点の滑りが少ないため減速機・ロボット等の 精密機械に用いられます。
円が他の円の外周を転がるときにできる曲線をエピサイクロイド(外(がい)サイクロイド)、 内側に接して転がるときにできる曲線をハイポサイクロイド(内(ない)サイクロイド)と言います。
これに対し、円柱に糸を巻き付け、ほどいていくときの糸の先端が措く曲線をインボリュート曲線という。大きな力を伝達する自動車の歯車はすべてこの曲線が用いられたインボリュートギヤになります。
・サイクロイド歯車の特徴 4点
① 歯元の面積が大きいので強度が高い
② 噛み合う歯どうしが干渉が発生しない
③ 歯元面が広く、歯形に滑りがない
④ 完全な転がりなので回転抵抗が低い
・主な歯車の材質は?
主に炭素鋼(S45C)とステンレス鋼(SUS304)が主流ですが
その他の材質でお考えの方も、お気軽にご相談ください。
・大羽精研で出来るサイズは?
目安としては、手のひらサイズ以下になります。φ10~20程度の小さい部品が得意です。
・歯車研削は出来ないの?
研削可能です。条件について要打合せとなります。
・歯車部品のASSYは出来ないの?
ASSY可能です。数百点もの部品を量産品としてASSY供給している実績がございます。
遊星歯車減速機等、ユニットで承れますのでお気軽にお問い合わせください。
◆◇◆◇◆◇超精密加工技術で社会の課題を解決する◆◇◆◇◆◇
大羽精研株式会社
https://www.ohba-seiken.co.jp/
☆部品製造のご相談はお気軽に☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
大羽精研では、鉄、アルミ、ステンレスなど、様々な素材の加工を行っていますが、
チタン(純チタン、64チタン、ベータチタンetc)などの難削材の加工も積極的に行っています。
今回の事例のポイントは
1,難削材64チタンの加工
2,工法の改善により、コストダウンとサイクルタイムの短縮を実現
この2点です。
【64チタン素材の加工について】
64チタンは、素材として、強度が高く、かつ比重が軽いため、軽量化を求められる製品に多く使用されます。例:医療機器、EV関連、半導体向けなど
しかしながら、切削難易度が高く、一般的には「難削材」という扱いになっていることが多いのではないでしょうか。
前途の通り、弊社では、64チタンの加工も問題なく行えるので、もしチタン素材の加工でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
【工法の改善による、コストダウンとサイクルタイムの短縮について】
医療業界向けのスクリューという製品の加工事例について紹介します。
試作段階から、ご相談をいただき、品質、条件などをクリアした少量の量産品です。
ロット:100個程度
量産化にあたり、お客様より、コストダウンのご相談があり
社内で、治具、工法などを改善し、従来工法より加工効率を大幅に改善し
1個あたりの生産におけるサイクルタイムを1/3程度の短縮に成功しました。
結果的に、お客様に対して、コストダウンと納期の短縮のご提案につながり
大変ご好評をいただきました!
試作から量産における開発パートナーとして、お客様の課題解決につながるよう
技術の研鑽を続けてまいります。
参考情報
製品事例:インプラント用スクリュー
素材:チタン(64チタン)
ロット数:100個程度
※製品の写真は守秘義務により、掲載できないため、画像はイメージです。
スクリュー形状の製品をはじめ、医療向けチタン素材の加工事例はたくさんあります(^_-)-☆
◆◇◆◇◆◇超精密加工技術で社会の課題を解決する◆◇◆◇◆◇
大羽精研株式会社
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
数ある測定機器のラインナップにマルチセンサ非接触三次元測定機スマートスコープVANTAGE250が加わりました。
【主な特長】
1. 鮮明で歪みのない高品位光学系による高精度画像測定
2. 長い作動距離、高い追従性を有するTelestar TTL Laserを搭載
3. 目視測定から完全自動測定まで幅広い用途に対応
7軸制御治具研削盤、HAUSER2000導入致しました。幾何公差、真円度0.5μ、円筒度0.5μ、位置度0.5μ実現可能となります。
会社設立当初から今に至るまで培ってきた研削ノウハウと自社設計の治具で他社では難しいとされる内面研削を形にします。チャックを自社設計できるため、短納期対応を可能にしています。
Werth(ベアト)社製 X線CT三次元測定機導入 致しました。ボイド検出、クラック検出、異物検出、その他欠陥検出、3Dモデルとの比較測定、
ASSY状態での内部監察が可能となります。
部品をスキャンし非破壊で3Dデータを取得。
CAD解析や寸法測定、幾何公差測定、欠陥観察等の測定も可能です。
海外拠点のエミダスHP開通から少し間が空いてしまいましたが、弊社海外拠点の紹介をしたいと思います。今回はベトナムの富士カーボン(ベトナム)有限会社について説明いたします。
株式会社富士カーボン製造所の100%出資で2006年5月に設立し、
2007年11月に操業開始をしました。
ベトナム東南部のドンナイ省に位置しており、Amata工業団地に入っています。ベトナム最大都市のホーチミン市より北東に約40kmに位置し、移動は車で1時間弱のためアクセス良好です。ドンナイ省はベトナムに最も工業団地が多い地域であり、ベトナム南部をはじめ、全土経済に大きく寄与しています。また2020年には、ベトナム北部顧客のフォローや新規開拓の強化のため、ハノイ営業所を開設しました。
ベトナム首都は北部にあるハノイですが、最大都市のホーチミン市はフランス統治時代の影響で、コロニアル建築物が多く残り、ベトナム料理とともにフランス料理もバリエーション豊富です。代表的に生春巻やフォーが有名ですが、ベトナムバインミー(パン)もおすすめです。また、ホーチミン市内より北西に約70kmの位置にクチ地下トンネルがあります。ベトナム戦争だった時にゲリラ線の根拠地として基本的に手作業で作られました。これはベトナム人の知恵や忍耐を象徴するものだと言われており、米軍の脅威となっていたようです。是非に工場見学と合わせて計画いただければと思います。
富士カーボン(ベトナム)有限会社は、生産キャパシティは年間1億個以上の商品生産のIRCを有しております。特徴としては他拠点同様に日本規格と技術に則ったカーボンブラシの製造・販売の他に、他拠点では製造していない金型作製用の放電電極用カーボンやカーボンダイなどの特殊炭素製品の製造・販売もしています。カーボンブラシの販売先としては、9割が日系企業で、ローカル企業の比率は低い状態ですが、東南アジアを中心に幅広く対応をできますので、お気軽にお声掛けください。
富士カーボン製造所との情報共有を密に行い、技術指導やノウハウを活かしながら、適切に管理された生産工場として連続改善でQCDSに取り組んでいます。営業部だけでなく生産部や管理部にも日本留学経験者の管理者・社員がいるので、日本語・ベトナム語での対応やフォローをさせていただきます。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの海外拠点紹介4弾 「富士カーボン(ベトナム)有限会社」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
富吉炭素股份有限公司(台湾 台北市、工場は新北市)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228047/
富士碳素(昆山)有限公司(中国 江蘇省 昆山)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228049/
広州福集電気工業有限公司(中国 広東省 広州)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228050/
大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
https://www.fuji-carbon.co.jp/company/access/
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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海外拠点のエミダスHP開通から少し間が空いてしまいましたが、弊社海外拠点の紹介をしたいと思います。今回は中国の広州福集電気工業有限公司について説明いたします。
広州福集電気工業有限公司は美しい中国南部の都市広州市に位置しています。
広州は別名「羊城」と呼ばれ、歴史が古く、中国南部の政治、経済、文化、科学技術、教育センター等の機能を有したにぎやかで現代的な超大都市です。
また四季を通じて春のように花が多いので、「花城」とも呼ばれています。
「食は広東にあり」と言われ、広式朝茶(飲茶)・広東料理などが広州の代名詞として国内外で知られており、これを目的に多くの食客が訪れています。お立ち寄りの際はぜひご検討ください。
地域としては珠江デルタの北端に位置し、南シナ海に臨み、香港とマカオに隣接しているため、地理的位置が優れます。
また交通の利便性が良く、広州高速鉄道ではハブ機能を有する最寄りの広州南駅や、広州白雲国際空港から車で1時間以内でアクセス可能です。広州付近には多くの世界的有名企業が参入し、多くの外国人が生活しています。
広州拠点は、株式会社富士カーボン製造所の孫会社にあたり、富士カーボン製造所が最初に海外で設立した子会社である富吉炭素股份有限公司(台湾)が全額投資し、2001年に設立されたカーボンブラシの生産と販売を専門としています。
取扱い製品は電動工具用モータ、家電用モータ、車載用モータなどのカーボンブラシで、幅広い分野に広く使用されています。富士カーボン製造所の技術と品質基準を採用し、日本品質の提供に努めています。
主要原料はすべて日本から輸入し、成形、焼成、加工、検査などの製造工程を、顧客のために最高のカーボンブラシを生産しています。
営業活動としては、中国の南部を中心に行っておりますが、東南アジア近辺の顧客対応も可能です。
中国周辺のメーカーとも直接対応可能ですので、現地の営業・生産スタッフがみなさまの海外拠点とのやり取りもご対応もさせていただきます。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの海外拠点紹介3弾 「広州福集電気工業有限公司」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
富吉炭素股份有限公司(台湾 台北市、工場は新北市)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228047/
富士碳素(昆山)有限公司(中国 江蘇省 昆山)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228049/
富士カーボン(ベトナム)有限会社(ベトナム ドンナイ省、営業所はハノイ)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228079/
大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
https://www.fuji-carbon.co.jp/company/access/
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株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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海外拠点のエミダスHP開通から少し間が空いてしまいましたが、弊社海外拠点の紹介をしたいと思います。今回は昆山の富士碳素(昆山)有限公司について説明いたします。
富士碳素(昆山)有限公司は株式会社富士カーボン製造所の100%出資で
1995年6月に設立した富士カーボングループで二番目に創業した海外拠点です。江蘇省昆山経済技術開発区に位置し、近くには当社のお取引先でもある日本国内有名電動工具メーカー様の基幹工場もあり、日系企業や台湾系企業が多く進出している場所にあります。上海から西へ約100kmのところにあり、国際空港から1時間程度でのアクセスが可能です。緑と都市のバランスが取れた環境の良いところで、日本でも有名な高級食材である上海蟹は、昆山の陽澄湖が産地であり、現地では「陽澄湖大閘蟹」と呼ばれています。
拠点での年間生産量は1.9億個(2024年度見込み)で約300名の従業員を擁する富士カーボングループ最大の拠点となります。グループ最大拠点の利を活かし、車載用、家電用、電動工具用カーボンブラシ等、さまざまな使用条件に応じたカーボンブラシを製造しております。またお客様も多岐にわたり、日系企業を中心に中国国内企業を通じて全世界に我々の商品を提供しております。日本で培われた技術を現地に根付かせ、ローカル企業に勝る性能・品質をもって今日の信頼に繋げています。
ご対応時は中国語は勿論ですが、日本語の対応も駐在員並びに日本語を解するスタッフがおりますので、お気軽にお問い合わせください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの海外拠点紹介2弾 「富士碳素(昆山)有限公司」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
富吉炭素股份有限公司(台湾 台北市、工場は新北市)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
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広州福集電気工業有限公司(中国 広東省 広州)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
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富士カーボン(ベトナム)有限会社(ベトナム ドンナイ省、営業所はハノイ)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
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大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
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海外拠点のエミダスHP開通から少し間が空いてしまいましたが、弊社海外拠点の紹介をしたいと思います。今回は台湾の富吉炭素股份有限公司について説明いたします。
富吉炭素の本社(事務所)は台湾の首都、台北市のMRT(地下鉄)中山国小駅の近くに位置しています。
台湾桃園国際空港から車で1時間弱の所にあり、空港バスでもアクセス可能な範囲です。
台湾通の日本人に愛される台湾料理「欣葉(シンイエ)」の本店は徒歩数分の距離です。
また庶民的なグルメを楽しみたい方は、同じく徒歩数分の双城街夜市にもたくさん美味しい食べ物があるので、お立ち寄りの際は併せて行ってみてください。
工場は新北市の三峡区にあります。三峡といえば台湾版クロワッサンといわれる「金牛角」が有名です。
そして日本統治時代に作られた三峡老街は洋風と中国風に融合した建物があり、食べ物や伝統的な物があり、古い町並みでのんびり歩きながらレトロな雰囲気に味わえます。
富吉炭素は1973年に創業し、昨年で創業50周年を迎え、国内外のお客様より信頼をいただいています。
台湾市場向けでは、車載・電動工具・家電などのモータ用ブラシ以外にも、産業用のブラシ・集電子など設備向けのカーボン製品の開拓にも取り組んでおります。近年では海外市場にも目を向け、定期的に東南アジア・インドを中心に訪問し、顧客との関係構築に励んでいます。また、現地の展示会での出展や、Webを利用した早期な問題解決など、顧客サービスに取り組んでいます。
富士カーボン製造所から原材料を輸入することでコストを削減し、日本で研究開発された材質を現地でも同工程で製造し、厳しい規格を準拠した生産・管理しています。近隣のメーカーとも直接対応可能ですので、日本品質の確保と現地の営業・生産スタッフによる迅速なサポートをもって、多岐にわたってハイクオリティなカーボンブラシを生産します。
また顧客のニーズに応じた製品づくりのため、多種の成型機や加工設備を備え、顧客要望に応じて治具の手配も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの海外拠点紹介1弾 「富吉炭素股份有限公司」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
富士碳素(昆山)有限公司(中国 江蘇省 昆山)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228049/
広州福集電気工業有限公司(中国 広東省 広州)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228050/
富士カーボン(ベトナム)有限会社(ベトナム ドンナイ省、営業所はハノイ)についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/228079/
大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
https://www.fuji-carbon.co.jp/company/access/
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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今回は弊社の拠点についてご紹介いたします。「富士カーボンの工場紹介」と題し、その1弾として管池工場についてご紹介致します。
最寄り駅である三河安城駅から徒歩15分、新幹線の停車駅として東京から約2時間、新大阪から約1時間のためアクセス良好です。
古くからの田園と自動車産業で栄えた都市機能で農・工・商がそろった安城市に位置し、東海道線沿いに安城駅⇒名古屋方面に進む途中、左手に緑が映える社屋が特徴的な工場です。
「すがいけ」と読みますが、「すが」は「菅」ではなく「管」です。
管池工場は1979年5月に操業を開始しました。
操業以降は全拠点で唯一、配合工程を行っている工場です。
配合工程とは、原材料とバインダーの計量から始まり、混練・乾燥・粉砕・篩別を行い、カーボンブラシの素である処理黒鉛を製造する工程です。
弊社で生産する全製品で最初に行う工程なので、全ての製品の品質を担っているといっても過言ではありません。
そのため、配合工程を行う管池工場は弊社のノウハウが詰まったカーボンブラシにとっての心臓部と言える非常に重要な拠点となります。
配合工程の重要性から管池工場には技術開発や品質保証を行う部署が設置されています。
製品の検査や分析を迅速に行うために下記の設備を使用しています。
【技術開発・品質保証設備一例(管池工場)】
①走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分光分析装置(SEM/EDS)
表面構造の観察や組成の分析、元素分析が可能です。
②マイクロスコープ
高倍率かつ迅速に評価・解析が可能です。
③画像測定器
製造したブラシ等の寸法を高い精度で測定可能です。
これらの設備を用いた分析の委託も請け負っていますので、ご要望があればご連絡ください。
このように徹底した品質保証体制のもと、弊社で使用する全ての処理黒鉛を管池工場で製造し、国内外の拠点へ供給しています。また配合工程以外にもマイクロモーター用ブラシ・集電子・軸受カーボン製品の成型や焼成、 ラジエーターファン用ブラシの加工など様々な工程を行っているので、原料から製品までの管理を即時に行う事ができる拠点でもあります。
顧客の要望や様々な用途に応じて各拠点でカーボンブラシを製造するため、原料や配合設計を一括管理し、小ロット・多品種にも対応する体制を設けているのが弊社の強みです。
また、まだ世に出ていない新規材質を作る拠点でもあり、技術開発部署が原料や各製造工程を常に見直し、よりよい製品づくりに努めています。
配合工程でのノウハウの積み重ねと技術開発・品質保証体制を備えているからこそ、製品に応じて適切に処理黒鉛を製造することができ、 多品種生産を可能としているのです!
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの工場紹介1弾「管池工場」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
浜名湖工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/226250/
本社工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/227060/
東京営業所についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/227096/
その他拠点については大まかにはHPにも掲載していますので
ご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
https://www.fuji-carbon.co.jp/company/access/
ぜひ次回もお楽しみに!
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株式会社 富士カーボン製造所
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カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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今回は「富士カーボンの工場紹介」のその2弾として、浜名湖工場についてご紹介いたします。
浜名湖工場は遠州地方西部の西端にあり浜名湖の北岸に位置しています。
最寄り駅の天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線(通称:天浜線)三ヶ日駅から車で約5分、東名高速道路三ヶ日ICから車で約15分のアクセスです。
また本社工場・管池工場は三ヶ日ICから約1時間20分でアクセス可能です。
拠点のある三ヶ日町は三ヶ日みかんの名産地で、工場へ向かう道中もところどころにみかん畑の景色が広がっており、浜名湖工場からも広大なみかん畑とレイクビューが楽しめる豊かな自然に囲まれた場所に立地しています。
浜名湖工場は1988年7月に設立され、みかんのような色合いをした外観が特徴です。
浜名湖工場では混合・成型・熱処理・加工・検査工程を担っており、
自動車・産業機械・電動工具・家電用品など多様な分野で使用されている
カーボンブラシの量産体制を整え、国内外向け製造拠点としての役割を果たしています。
ここでは浜名湖工場の各工程について簡単にご紹介します。
①混合工程
管池工場で製造された処理黒鉛に金属粉や添加剤を加え、混合機という設備を使用し金属黒鉛質を主に混合しています。原料の種類や分量によってブラシの性質が決まるため配合工程同様、最重要工程として品質管理を徹底しています。
②成型工程
混合工程で製造した原料粉を成型機に投入し圧力をかけて成型します。
複数の単発機とロータリープレス機を保有しておりますので用途や受注数量によって生産することができます。
③熱処理工程
「炉」と呼ばれる設備でカーボンブラシに熱を加える工程です。
材質種類ごとに焼成条件が設定されており適切な設備や温度で数百~数万個のブラシを同時に熱処理します。
④加工工程
成型したカーボンブラシを加工機に投入し加工します。
加工種類も多数ありますが、図面通りのモノ作りを第一に、顧客要望の製品・用途に合わせた加工を行います。
(加工種類の一例:研磨、R取り、穴あけ、マーク刻印、リード線(銅線)取り付け、リード線先端スポットetc.)
⑤検査工程
浜名湖工場で製造したブラシの品質が保証できているか、ロット毎に特性試験・製品寸法・外観検査を行い品質評価します。
特性試験とは、かさ密度・ショアかたさ・抵抗率・曲げ強さの4特性を指し、専用の測定機を用いて検査します。
各工程それぞれが富士カーボンのノウハウが詰まった工程です。
本当はもっと詳しく説明したいのですが、すべて書いていると膨大な文章になってしまうため、各工程の詳細な説明はまたの機会にいたします。
また、浜名湖工場は日本にある拠点の中で最も生産数の多い工場です。
そのため、浜名湖工場では製品の品質管理を製造直後から徹底することで、高品質な製品を提供できる品質保証体制を構築しています。
浜名湖工場の品質保証体制がお客様の要望に応え、多品種少量の混流生産ができる柔軟性とカタチにする生産技術力という富士カーボンの強みを支えています。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの工場紹介2弾「浜名湖工場」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
管池工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/225976/
本社工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/227060/
東京営業所についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/227096/
その他拠点については大まかにはHPにも掲載していますので
大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
https://www.fuji-carbon.co.jp/company/access/
ぜひ次回もお楽しみに!
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株式会社 富士カーボン製造所
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今回は「富士カーボンの工場紹介」の第3弾として、本社工場についてご紹介いたします。
本社は、第1弾でご紹介した管池工場と同じ愛知県安城市にあり、
JR安城駅より徒歩10分、また管池工場とは車で10分の場所のため、
工場間のアクセスやコミュニケーションも良好です。
安城市で有名なものとしては、安城駅前の夏の風物詩となっている
「安城七夕まつり」は日本三大七夕まつりの一つで、
竹飾りのストリートが日本一長いと言われています。
また、かつて世界の農業先進国であったデンマークにたとえて安城市は
”日本のデンマーク”と呼ばれ農業により栄えてきた都市です。
現在も米や小麦、大豆、きゅうり、梨、いちじくなどの多くの農作物が収穫されています。
その日本のデンマークにちなみ、1997年4月に花と緑の公園として
「デンパーク」がオープンし観光できるスポットとして人気です。
近年では安城市郊外を中心に大規模な企業立地も進み、
人口も増加しているため安城駅や三河安城駅等を中心にマンションも多く建設され、発展し続けている都市です。
そんな安城市にある「本社」は、営業部、管理部等の本社機能を有しているにとどまらず、生産部、生産支援部などのカーボンブラシ製造の一翼を担うプロフェッショナルな部署がありますのでご紹介させていただきます。
① 営業
国内外のお客様とカーボンブラシの受注や製品の提案など行っています。
ニーズに応じた対応ができるように、ブラシの用途や使用環境、価格やリードタイム等の詳細を伺い、開発や生産部との円滑な連携のもと、適切な製品の納入ができるよう営業担当者がきめ細かくサポートいたします。
② 製品製造の計画
受注された製品製造の計画を策定し、社内各部署や外注に生産指示を出します。製品製造の納期管理も行い、所有設備・人員を綿密に把握し、時には数十万個の製品の製造と管理を両立しつつ、取り決めた納期でスムーズにお客様へ納品できるように計画を行っています。
③ 原材料の調達
カーボンブラシの原材料や製造過程で発生する備品等の発注手配を行っています。昨今の激しい価格変動を見極め、コストに見合った良質な部材を購入すべく、購入業者等の選定や交渉、原材料の納期管理を行っています。また海外への輸出入について管理を行っています。
④ アッセンブリ―工程
樹脂製品への組付けや、板バネとの圧着、圧着したブラシの接着などを行っています。時には爪の先程度のブラシを組付けることもあり、細かい作業でも特注の治具を調達するなど、ミスを減らしタクトタイムを改善する努力によって、ご評価頂ける製品を製造しています。この工程についてもいずれ詳しくご紹介いたします。
⑤ 出荷前検査
製品の出荷直前に出荷前検査を行っています。各種測定機器を使用して、焼成・加工後から出荷の間に品質が変わっていないか、出荷レベルを満たしているかを検査し、出荷直前まで品質を管理しています。お客様へ適切な製品を届けする関所でもあるのです。
⑥ 製品出荷
国内外に向けて出荷するための計量や発送準備、梱包を行い、出荷しています。管池工場や浜名湖工場が製造した製品のほとんどは本社からお客様のもとに出荷されます。製品を1ヵ所で管理することで、出荷時のトラブルを未然に防いでいます。
本社は他の工場で行っているカーボンブラシの製造に関する工程のうち、原料配合や成型、熱処理などに関与する工程はありませんが、生産に関してコントロール、サポートするための部署が多くあります。管理機能を集中することで品質が保証された製品を安定的、継続的にお客様にお届けします。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの工場紹介3弾「本社工場」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
管池工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/225976/
浜名湖工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/226250/
東京営業所についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/227096/
大まかにはHPにも掲載していますのでご興味があれば下記リンクよりご覧ください。
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ぜひ次回もお楽しみに!
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株式会社 富士カーボン製造所
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TEL :0566-77-0077(営業部)
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今回は「富士カーボンの工場紹介」のその4弾として、東京営業所についてご紹介いたします。
東京営業所はJR御徒町駅から徒歩10分程度のオフィスビル内にあります。
ちなみにこの御徒町という名前ですが、実は現在の地名ではありません。
古くは江戸時代、現在の御徒町駅周辺には御徒衆と呼ばれる下級武士の屋敷が多くあり、御徒衆が住んでいたことから、いつしかその一帯を御徒町と呼ぶようになりました。
明治時代には御徒町として正式に地名となりましたが、昭和30~40年代の住居表示制度の施行に伴い、現在の東上野、台東地区に地名が変わりました。
地名からは御徒町という言葉はなくなりましたが、昔からの呼び名でもありましたので駅名として採用され、今も多くの人に親しまれています。
下級武士たちは今で言う副業も行っており、中でも朝顔や菊の栽培は花を愛でる文化が一般庶民にも浸透してきたタイミングでもあったため盛んに行われていたようです。
明治維新後、武士たちが生活のためにそれぞれ様々な職をはじめたことから一気に町人の町として栄えました。
宝石の問屋街として発展してきた地域でもあり、上野、秋葉原も徒歩圏内であることから最近では外国人観光客も多く訪れる地域となっており、大きなスーツケースを抱えた観光客が昼夜問わず行き交っています。
また、上野に負けず劣らず、ガード下をはじめ、駅周辺~少し離れたところにも飲み屋さんが数多くあり、ランチタイムも営業しているお店が多いことから営業部員もよくお世話になっています。
当社は祝日も出勤日がありますが、その時はお昼から飲んでいる人たちの間でのランチとなるため、飲みたい気持ちを抑える忍耐力も身につけることができます笑
そんな御徒町にある東京営業所ですが、「営業所」の名前の通り工場としての機能はなく、メンバーは全員が営業部所属です。
東京営業所は1966年に関東を中心に北陸、東北地方への販路拡大を目的に開設されました。
当初は日本橋駅付近に営業所を構え、その後も同じく日本橋付近に移転して活動していましたが顧客訪問の利便性を高めるべく新幹線でのアクセスを重視し、2010年に交通の便が良い現在の御徒町駅付近に移転しました。
東海道新幹線は東京駅から、北陸新幹線、東北新幹線は上野駅からそれぞれ乗車できますので、関東・東北・北陸へのお客様と直接つながることができます、お気軽にお呼び立てください。
「営業」と一言で言っても顧客対応、納期調整・回答、見積もり作成など様々な業務があり、課ごとに役割を分担して業務に当たっています。
また、営業という職種上、外回りや出張もあり、なかなか全員が揃うことはありませんが定期的な社内会議を行うなどして情報の共有化に努めています。
最近ではコロナ過を経てWEB会議が社内外問わず浸透したことを受け、東京営業所内のレイアウトを変更しWEB会議用のスペースを確保しました。
営業業務に特化した拠点となりますので、他拠点のようにブラシの製造・管理に関する設備はありません。
その代わり冷蔵庫にチョコ系のお菓子は常備しています。(一部の部員が食べたいから、というのもありますが、、、)
もし東京営業所にお越しいただいた際にはお菓子でも食べながらゆっくりご要望をお話いただければと思います。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回は富士カーボンの工場紹介4弾「東京営業所」についてお届けしました!
順次他の工場・拠点についてご紹介予定です!
管池工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/225976/
浜名湖工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/226250/
本社工場についてご紹介しています。併せてご覧ください。
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5軸マシニングセンタによる、SCM420の内径はす歯歯車(Φ80㎜)の加工事例です。
ギア製品の製造(特に量産)は、通常、転造盤や、ギア加工専用の加工機、歯車研削盤などを使用します。
大羽精研では、ギア製品の試作から量産対応を行っており、数の少ない試作品において
5軸マシニングセンタにて加工を行います。(5軸マシニングセンタを45台保有※2024年6月現在)
高剛性かつ精密加工が可能な5軸マシンニングで、はす歯(ヘリカルギア)、ベベルギア、スプライン形状など、様々なギア形状加工に対応可能です。
今回は、Φ80㎜の内径はす歯歯車(ヘリカルギア)の試作品を製造しました。
素材はSCM420で、ロット数は10個程度、
精度は、新JIS5級相当(旧JISだと1級相当)で、なかなか手ごわい製品でした(;゚Д゚)
検査体制としては、3次元測定機はもちろん、歯車測定器、かみ合い試験機、X線CT測定器での検査体制もあり、お客様にご納得の頂ける測定データを作成できるように心がけています。
■製品の詳細情報
製品名:内径はす歯 歯車
素材:SCM420
サイズ:Φ80×20㎜
ロット:10個
精度:新JIS5級相当
参考納期:2週間程度
◆◇◆◇◆◇超精密加工技術で社会の課題を解決する◆◇◆◇◆◇
大羽精研株式会社
https://www.ohba-seiken.co.jp/
☆部品製造のご相談はお気軽に☆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2024年6月19日(水)から21日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて開催される第29回機械要素技術展に出展します😊
開催時間 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
大羽精研ブース 『東4ホール ブース番号E34-16』
今回大羽精研のブースでは
新技術として「トロコイド歯車」を展示します✨
超小型!😯どんなものか気になりますよね🤗?!
ぜひ実際に手に取って見てもらいたいです╰(*°▽°*)╯
また大羽精研では
国内製、海外製のハイスペックかつ新工法の加工設備、測定設備が
毎月のように導入されており、他社ではできない様々なご提案ができます!!
皆様がお持ちのお悩みなどご相談ください😊✨
それでは会場でお会いしましょう(❁´◡`❁)!!
たくさんのご来場お待ちしております🌈
今回はカーボンブラシに関する豆知識、「電磁ノイズとは?」を説明致します。
電磁ノイズとは、意図しない(不必要な)電磁波によって
もたらされる電流や電圧などのことをいいます。
このノイズが様々な電子機器に悪影響をもたらします。
電磁ノイズの発生源としては、自然現象で起こる静電気や雷、
電子機器等の電気を使用する人工物が挙げられます。
人工物では電子回路があるモーター、身近なところで言えば、
テレビやスマホからも意図しない電磁ノイズが発生しています。
モーターでは、ブラシと整流子との接触で火花が発生するため、
そこから、電磁ノイズが発生します。
ブラシを適切な材質にすることで可能な限り火花低減をしますが、
それでも、完全に火花が無くなるわけではなく、
多少の電磁ノイズが発生してしまうため、
ブラシ接点やチョークコイル等を用いたりしてノイズを抑制します。
電磁ノイズの伝わり方として、金属や配線、ケーブルなどの
導体をノイズが経由する「導体伝導(このノイズを伝導ノイズという)」と、
導体を経由できなかったノイズが空間に放射されて電磁波となって、
外部機器に伝導する「空間伝導(このノイズを放射ノイズという)」の
2種類があります。
ちなみに、電車内のアナウンスで「優先席付近ではスマートフォン等の
電子機器の電源をお切りください。」と流れるのは、
ペースメーカーが入っている人に外部の電子機器から発生する
電磁ノイズで悪影響を及ぼさないようにと注意しているのです。
なので、優先席付近では電子機器類の電源は必ず切っておきましょう。
最後に、EV化が進んでいる現在では様々なところで
電子制御がトレンドとなってくるため、
ノイズ抑制の要求が高まってきています。
そのため、電荷製品はノイズを極限まで出さないように作られること、
外部ノイズを遮断できるような仕組みを作ることが求められるのです。
以上、カーボンブラシに関する豆知識、「電磁ノイズとは?」でした!
「カーボンブラシの役割③接点用について」の記事から
こちらに移動していただいた方は下記URLより戻ることが出来ます。
まだ、ご覧になられていないという方も是非ご覧いただけますと幸いです!
・・・・「電磁ノイズ」関連の記事
カーボンブラシの役割③接点用について
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/194901/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・是非ご覧ください☆
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株式会社 富士カーボン製造所
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TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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今回は、「カーボンブラシの役割」について、ご紹介します。まず、カーボンブラシの主な役割として
①「整流用」、②「集電用」、③「接点用」で分類されます。
この記事では①の「整流用」についてご紹介します。
【整流用カーボンブラシの役割】
①の「整流用」というのは、DC(直流)モーターのコイルの極性を反転させ、モーターを一定の方向へ回転させ続けることを目的としています。すなわち、電流の切り替え(整流)を行っているのが整流用カーボンブラシの役割となります。(ACモーターにも適用可能です)
詳しく説明すると、まず大前提としてモーターはコイルに流れる電流の向きと磁界の向きの作用によって回転するようになります。
通常、電流の切り替え(整流)を行わないとモーターは電流を流してから180度回転すると、電流が反時計回りに流れるようになります。
フレミング左手の法則によって力の向き(回転する方向)が決まるので、電流が反時計回りになれば、力の向きも反対になるわけです。
その為、180度回転する度に回転する方向が反転するので、一定方向に回り続けるモーターの機能としては満たしていない状況になってしまいます。
そこで、「カーボンブラシと整流子」を使用してコイルに流れる電流の向きを切り替えてあげる(整流する)ことによって電流が反時計回りにならないようにするのです。
カーボンブラシが使われている理由としては、摺動しながら通電することが求められるという点にあります。その為「自己潤滑性・耐摩耗性・電気伝導性」に優れたカーボンブラシが最適となるわけです。
これらのことから、カーボンブラシと整流子の整流作用は非常に重要な役割を担っていることが分かります。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの役割①「整流用」についてお届けしました!
次回はカーボンブラシの役割②「集電用」についてお届けする予定です。
ぜひ次回もお楽しみに!
・・・・次回記事のご紹介
カーボンブラシの役割②集電用について
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/192438/
カーボンブラシの役割③接点用について
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/194901/
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今回は、「カーボンブラシの役割」について、ご紹介します。まず、カーボンブラシの主な役割として
①「整流用」、②「集電用」、③「接点用」で分類されます。
この記事では③の「接点用」についてご紹介します。
【接点用カーボンブラシの役割】
③の「接点用」カーボンブラシというのは、様々な使われ方がありますが、
大きく分けて、(1)「電気抵抗値の可変」、(2)「電気を外部へ逃がす(アース)」の
2種類の役割があります。
(1)の「電気抵抗値の可変」を役割とする「接点用」カーボンブラシは、
可変抵抗器と呼ばれる機器に搭載されています。
可変抵抗器は、抵抗体と、その表面を移動する接点(ブラシ)で構成されており、
接点が抵抗体上を摺動し、その移動した変位量に応じて
電気抵抗値を変化させることができます。
この接点の一つとしてカーボンブラシが採用されています。
代表的な使用例としては、オーディオ機器の音量調整が挙げられます。
オーディオ機器のつまみ部分を回す又はスライドさせることでつまみ部分に
接続したブラシを任意の位置に移動させ、その変位量に応じて
電気抵抗値が変化することにより、電流・電圧が変化し、
音量の上げ下げが可能となります。
ちなみに可変抵抗器はずっと昔からオーディオ機器のボリューム調整として
使用されることが多かったため、通称「ボリューム」とも呼ばれています。
若い世代の方はあまり目にする機会は少ないと思いますが、
カラオケでデンモクから曲を受信する機器本体にボリュームが
搭載されているのをまだ見かけますので
もしカラオケに行くことがあれば、確認してつまみで音量調節してみてください。
(2)の「電気を外部へ逃がす(アース)」を役割とする「接点用」カーボンブラシは、
電磁ノイズ除去や電食 防止を目的として使用され、機械や設備の性質や
構造によって生じてしまうノイズや電位差が他の機械や設備に対し、
悪影響を及ぼさないように軽減する意図があります。
電磁ノイズについて下記URLにて詳しく説明しております!
https://bbs.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/195659/
例えばEV車では電源として直流バッテリーを用いますが、
交流モーターの採用が主流なためインバーターが組み込まれます。
電子制御部品が豊富に使われるようになった現代の車では、
インバーター等を発生源とした電磁ノイズによって、精密な電子制御部品が
相互に影響し、障害を起こす可能性があります。
また、モーターにおける「電食」というのはシャフト周辺の
正規の電気の通り道ではないところに電位差が生じることで
電子の授受が発生し、シャフト周辺の金属が腐食してしまう現象です。
インバーター制御のモーターや電動機でよく見られ、シャフト損傷の要因となります。
そこで、回転軸にカーボンブラシを接続して車体にアースし、
インバーターやシャフトから放出される電磁ノイズを抑制することで
AMラジオのノイズ除去等に役立てられることが期待できる他、
抵抗値が低いカーボンブラシに電気が流れ、
電気を外部へ逃がすこと(アース)が可能となり、電食を防ぎます。
(1)、(2)のいずれもカーボンブラシが使われる理由として、
「自己潤滑性・耐摩耗性・電気伝導性」に優れているからです。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの役割③「接点用」についてお届けしました!
ぜひ次回もお楽しみに!
・・・・過去記事のご紹介
カーボンブラシの役割①整流用について
https://www.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/192434/
カーボンブラシの役割②集電用について
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/192438/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・是非ご覧ください☆
●○●○●○●○●○●○回るを支え、動くをつくる●○●○●○●○●○●○
株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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今回は、「カーボンブラシの役割」について、ご紹介します。まず、カーボンブラシの主な役割として
①「整流用」、②「集電用」、③「接点用」で分類されます。
この記事では②の「集電用」についてご紹介します。
【集電用カーボンブラシの役割】
②の「集電用」カーボンブラシというのは、
摺動しながら通電させる必要がある機械に電気を取り込む役割として使用されます。
また、「集電用」として用いられるカーボンブラシは「集電子」とも呼ばれています。
それでは「集電用」カーボンブラシがどのように役立っているのか、
「電車」を例に挙げて説明させていただきます。
まず、電車が動く仕組みとして、変電所などの外部から電気を供給して
モーターを作動させることで、車輪が回転し走行するようになっています。
電気の流れとしては、
「変電所」⇒「架線」⇒「パンタグラフ」⇒「電車」⇒「レール」⇒「変電所」となります。
パンタグラフとは電車の屋根の上部分に取り付けられている装置のことで、
接触することで架線から電気を取り込む役割を担っています。
ただ、外部から電気を供給し電車を走行させ続けるためには、
架線とパンタグラフが常に接触している必要があります。
そこで、架線とパンタグラフの接触部分として、
「自己潤滑性・耐摩耗性・電気伝導性」に優れた
「集電用」カーボンブラシが必要不可欠となるわけです。
「集電用」カーボンブラシを接触部分とすることで、
摩擦による架線へのダメージを抑え、
電車を走行させながら安定した電気の供給を可能とするわけです。
これはカーボンブラシだからこそなせる業であるともいえます。
その他、ホイストクレーンや溶接機、レールを用いる重量級の搬送台車などにも
「集電用」カーボンブラシが使われています。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今日はカーボンブラシの役割②「集電用」についてお届けしました!
次回はカーボンブラシの役割③「接点用」についてお届けする予定です。
ぜひ次回もお楽しみに!
・・・・過去記事のご紹介
カーボンブラシの役割①整流用について
https://www.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/192434/
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・・・・次回記事のご紹介
カーボンブラシの役割③接点用について
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/194901/
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株式会社 富士カーボン製造所
https://www.fuji-carbon.co.jp/
〒446-0035 愛知県安城市錦町1-11
TEL :0566-77-0077(営業部)
カーボンブラシの製造に関するお問い合わせ、技術相談など、お気軽に!
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2023年1月に、ラインレイアウトの最適化の為、新工場を増設しました。専用ラインが前提の新規量産案件(LOT1万個以上)の引き合いも増加中です。
今後の受注を視野に現状のレイアウトにも余裕を持たせているので、大量生産案件にも対応しやすい状況となっております。
ホームページにてバーチャル工場見学が可能です。ぜひ、大羽精研の工場をご覧ください。
フィルムは巻き取り式のため、常に新しい面を出しながら研磨でき、Rz0.8μ(Ra0.2μ)以下の仕上げ面精度が安定して得られる。さらにプログラムにより多品種にも柔軟に対応できます。【主な使用例】
自動車部品(ATトランスミッション・ショックアブソーバー等)研磨
クランクシャフト、カムシャフト、水圧・空圧バルブのシート面の研磨
プリンターなどの塗装ローラーの仕上げ研磨
紙・フィルム製造用、印刷用ローラーの精密研磨
微細な凹凸形状を形成する加工技術です。溝形状にあった切削工具を自社にて製作しています。
『テーパーエンドミル』ではなく『カッター』にすることで、周速を上げてムシレのない加工。
【写真】
材質:アルミ(A2017)
測れないものはありません。高精度になればなるほど、測定が重要になってきます。
まず測定環境を評価ください。
【写真】材質:ジルコニア
最小肉厚:0.5mm
最大外形:φ9
全長:約13mm
2014年1月27日に、新型の自動盤装置「SR-20RⅣ / スター精密」を導入しました。
その後、Cincom M32、M16、L20、L12など20台の装置を追加導入しました。
お客様のコスト低減、工程集約に寄与します。
超精密研削盤を使用しての長尺テーパー合わせ加工を行いました。画像はブルーペーストで120°3箇所の当たりを確認を行ったものです。
長手100mm越えの15°テーパーで90%以上の当たりを確保しました。
その他どのような研削加工でも対応できる環境を整えております。
大羽精研は、マグネシウム材の機械加工が得意な会社です。
大羽精研では、複雑かつ精密な切削加工および、研削加工をつよみに
高品質、高精度な機械加工部品製造を行っています。
昨今の半導体業界のニーズとして
旺盛な需要はもとより、
「装置の軽量化」という課題があります。
半導体製造装置はアルミやステンレスで作られることが多いのですが
「マグネシウム」での部品製作のご相談も増えてきております。
本案件は、半導体製造装置の開発案件で、軽量化を目的としたマグネシウムの切削加工品でした。(守秘義務のため、製品は掲載できません。ご了承ください)
開発段階の試作品から、量産品(月産500~1000個程度)まで、ワンストップで対応させていただきました。
大羽精研では、マグネシウムの切削加工および表面処理にも対応しており、
お客様の様々なニーズにお応えすることができます。
マグネシウムの切削加工でお困りの方はお気軽にご相談ください。
◆守秘義務のため製品の写真掲載はできません。ご了承ください◆
【参考】
業界:半導体製造装置
製品:チップマウンター用部品
ロット:500個~1000個(量産品)
サイズ:Φ60程度
精度:1/100㎜程度
◆◇◆◇◆◇超精密加工技術で社会の課題を解決する◆◇◆◇◆◇
大羽精研株式会社
https://www.ohba-seiken.co.jp/
☆部品製造のご相談はお気軽に☆
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今回はカーボンブラシ(黒鉛)が導電性を持つのはなぜ?についてご説明致します。少し専門的な説明が続くので、お急ぎの方・科学はちょっと苦手だなという方は2段落分飛ばしていただいてもOKです。
導電性とは、電気を通す性質の事です。
電気を通す素材の代表として金属を例に説明します。
金属はプラスの電荷を持ち、周囲に自由電子というマイナスの電荷を共有し合う状態で安定しています。
自由電子が原子間を動き回れる状態であるため、電気エネルギーを伝えやすいのです。
ここで本題の黒鉛に戻します。
以前に「カーボンブラシ(黒鉛)が摺動性に優れるのはなぜ?」をご紹介しました。
この特性は黒鉛の結晶構造によって成り立っていることを説明しました。
詳しくは下記リンクより一読ください。
https://ja.nc-net.or.jp/company/95640/product/detail/203254/
炭素原子は電子を共有し。最大4つの原子と結びつくことができ、3つの原子と結びついて黒鉛となっています。
残った1つの電子は金属の様に自由電子のようにふるまうと考えられています。
黒鉛は非金属でありながら導電性を持つ背景が金属に近いため、黒鉛は導電性を有することができるのです!。
ちなみにダイヤモンドは4つの電子を全て結合に使っているので導電性を持たない炭素となります。
飛ばしてきた方向けにも要点を説明しますと、
黒鉛は金属ではないのに、電気を通す要因が金属に近い特別な素材であるということです!
ちなみに黒鉛はどのくらい導電する能力があると思いますか?
体積抵抗率という指標があり、参考に0℃での金・銀・銅と黒鉛を並べます。
いずれも使用環境や純度、結晶の発達具合により異なるため、一概には言えない場合もありますが、
数字が小さいほど、抵抗が少ない=電気を通しやすいということになります。
金(Au):2.05×10^-8 Ω・m
銀(Ag):1.47×10^-8 Ω・m
銅(Cu):1.55×10^-8 Ω・m
黒鉛(C):1375×10^-8 Ω・m
単位の×10^-8は「0.00000001倍」のことです。Ω・mは体積抵抗率を表します。
金属と黒鉛は素材として1000倍くらいの差ということですね!
・・・
・・・金属より1000倍近く体積抵抗率が高いなら、そんなに導電性が優れているとは言えないのでは?
と思った方もいると思います。
参考に、海水は塩分などの電解質を含んだ、電気を通しやすい液体ですが、
2.0×10^-1 Ω・m程度(金の約一千万倍の数値)、
人間の皮膚は5.0×10^5 Ω・m程度(金の約25兆倍の数値)、
樹脂は10^10~10^16 Ω・m程度(金の約50京~5000垓倍の数値 ※種類により前後あり)
らしいです。
そのように考えると非金属の中では導電性に優れていると考えられます!
また、黒鉛は潤滑性を有しながら、金属と隔てた体積抵抗率を持つからこそ、黒鉛の配合量や成型方法を調整することで一定の範囲内でブラシの抵抗率を調整することができ、カーボンブラシとして使用する際の整流性能を調整しやすくなっているため、この差は意味のある違いであると考えられます。さらに、黒鉛は物質としての安定性から酸やアルカリに対する耐腐食性もあるので、金属が腐食しやすい環境でも黒鉛であれば代わっていける可能性もあります。
目には見えないところで、私たちの生活を支えているカーボンブラシ。
今回はカーボンブラシ(黒鉛)が導電性を持つのはなぜ?
についてお届けしました!
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ぜひ次回もお楽しみに!
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