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東海溶業 株式会社

表面硬化肉盛用TIG溶接棒 TST-2G

ステライト≪用途≫
カッター刃先、バンバリミキサーローターエッジに使用します。

≪使用特性≫
TST-2GはTST-1GとTST-3Gの中間の性質です。

≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質形状により熱処理を行います。
2.溶着台金面は機械加工または研削により汚れをとり
  カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TM-2000

      【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の耐摩耗、耐かじり肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
  その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用されて
  おりますが、TM-2000は鋳鉄母材に直接肉盛が可能であり
  プレス金型のかじり対策に効果があります。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目より
  マルテンサイト組織となり、耐摩耗性が得られます。

≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してください。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
  運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛 (FCDにはTS-12、MTS-100、
FCにはTC-3、TC-3A, TC-3N)を行い、ピーニングを実施すると
割れやブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
  (特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.焼入硬化性のある鋳鉄に溶接する場合、100~150℃の
  予熱を行うと割れ防止に効果があります。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TM-2000BN

【焼入鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
焼入鋳鉄材の各種金型の直盛りに使用します。

≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
  その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用され
  ておりますが、TM-2000BNは鋳鉄母材に直接肉盛が可能
  でありプレス金型のかじり対策に効果があります。
2.鋳鉄(特に焼入鋳鉄)の肉盛溶接において、母材と肉盛
  溶接部との境界部に割れが発生することが多いですが、
  TM-2000BNは、境界割れの発生を低減させました。

≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥して下さい。
2.溶接前に、溶接部を中心に100℃~150℃に予熱を実施
  すると、割れ防止に効果があります。
  (とくに焼入れ鋳鉄に溶接する時に予熱は必須です)。
3.3層盛以上の場合、下盛 (焼入鋳鉄の場合、TC-3、
   TC-3A、TC-3N)を行い、ピーニングを実施すると割れや
ブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
  (特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TM-40

        【金属間摩耗用】
≪用途≫
シャフト、車輪、歯車、クレーンホイル等の肉盛
に使用します。

≪使用特性≫
1. 高酸化チタン系溶接棒でTM-1と同一目的に使用され
ますが、硬度が若干高くなっています。
機械加工は可能です。
2. 溶着金属は靭性及び焼入れ性に富んでいます。
加工後の焼入れ硬化も可能です。

≪使用上の注意≫
高、中炭素鋼、低合金鋼に肉盛りするときは、150~200℃
の予熱が必要です。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TM-2000C

      【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の直肉盛に適します。

≪使用特性≫
1.TM-2000の硬度を低めた溶接棒です。鋳鉄の直肉盛において
  溶着金属はオーステナイト組織を示しますので耐割れ性が極めて
  良好です。また耐ブローホール性も優れています。


≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してください。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
  運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛(FCDにはTS-12、MTS-100、FCには
  TC-3、TC-3A、TC-3N)をすると、割れやブローホール防止の
効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
  (特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.割れ防止のためピーニングを実施して下さい。特にFC材には必須です。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TM-60

            【金型肉盛用】
≪用途≫
鍛造金型、打抜金型、プレス金型、ダイス、圧延機ガイド、
鎖リンクなどの補修溶接に使用します。

≪使用特性≫
1.TM-60は耐熱鋼SUH-1,SUH-3に近い成分の溶着金属が
  得られ、高硬度で耐摩耗性が非常に優れています。

2.溶着金属は靭性があり、耐亀裂性、耐衝撃性が良好です。

≪使用上の注意≫
1.母材により150℃以上の予熱が必要で、層間温度は150℃
  以上に保持してください。

2.多層盛の場合、下盛にHT-1を用いると良好です。

3.溶接後急冷を避けると亀裂防止に効果的です。

4.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥して下さい。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TM-11Cr

        【金型硬化肉盛用(切刃用)】
≪用途≫
各種金型の切刃の肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで
高硬度がえられます。
2.溶着金属にはブローホールの発生がなく作業性
  も良好です。
3.加工硬化がおきやすいので硬度が上昇すること
  があります。

≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150~200℃を必要
  とします。
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材に多層盛する場合
  は、下盛にHT-1またはTS-12を使用すると良好な
  結果が得られます。
3.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥
  してください。

鋳鉄用マグワイヤ TC-3N

       【鋳 鉄 肉 盛 用】
≪用途≫
鋳鉄(FC・FCD)の肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.Fe-Ni 線材に特殊元素を加えたソリッドワイヤで
  半自動溶接機で使用します。
2.プレス金型など大量の肉盛時に大幅な溶接時間の短縮
  がはかれます。

≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
を使用しますが、80%アルゴン+20%CO2の方が
  スパッタが少なく、ビード外観も良好です。
2.シールドガスや母材のちがいにより、適正条件が変化しますので、
  御注意下さい。
3.一般には予熱、後熱の必要はありませんが100℃程度の
  予熱を行なうと二番硬化防止に効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
  ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
5.収縮応力を軽減するためピーニングを行なう事をお薦めします。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TF-5

             【フレームハード鋼用】
≪用途≫
フレームハード鋼(火炎焼入鋼)の肉盛及び補修に使用します。

≪使用特性≫
フレームハード鋼に近い成分の溶着金属が得られ、焼入れ・焼なまし
を繰り返しても母材と同等の硬度が得られます。

≪使用上の注意≫
1.母材がフレームハードニング前の場合
  ・予熱・層間温度共約250℃を保持してください。
  ・溶接後、溶着金属の焼なましを行い、母材と同時にフレーム
   ハードニングをすることにより母材部と同等の硬度が得られます。
2.母材がフレームハードニング後の場合予熱・層間温度共約250℃
  を保持してください。その後、後熱・徐冷は必要ありません。
  溶着金属は母材と同等の硬度が得られます。
3.溶接部の油や汚れは除去してください。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TC-3A

       【鋳鉄肉盛用】
≪用途≫
各種鋳鉄部品の溶接、補修、巣埋めやプレス金型の形状肉盛、
鋳鉄への硬化肉盛時の下盛用に使用します。

≪使用特性≫
1.鉄ニッケル系の黒鉛被覆溶接棒で、機械的性質や耐割れ性
  が優れているため、ダクタイル鋳鉄への肉盛や鋳鉄と軟鋼な
  どの溶接に適しています。
2.特殊鉄ニッケル心線を使用していますので、従来の鉄ニッケ
  ル系溶接棒の棒やけの欠陥を解決した溶接棒で連続溶接も
  可能で20%程度効率がアップします。

≪使用上の注意≫
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品の場合
  は100~200℃の予熱を行うと良好な結果が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施を
  推奨します。

表面硬化肉盛用TIG溶接棒 DS-61G

              【熱間冷間金型肉盛用】≪用途≫
プレス金型、ダイカスト金型、押出しダイスなどの硬化肉盛に
使用します。

≪使用特性≫
1.DS-61GはSKD61に類似した組成の溶着金属を
  得る硬化肉盛用のティグ溶加棒です。
2.溶着金属は耐熱、耐食、耐摩耗、耐衝撃性に優れており
  ます。 
3.SKD11相当材の熱処理(総焼入れ)後の修正時に1~2
  層で母材と同等の硬度が得られます。

≪使用上の注意≫
1.母材成分、大きさ、形状によって施工方法が異なり
  ますが、共材や炭素量の多い材料に対しては少なくとも
  予熱は350℃以上与えてください。
2.層間温度は200~300℃が必要で溶接後徐冷して
  ください。
3.溶接後の使用条件によっては更に熱処理する必要が
  あります。
4.応力除去には500℃の後熱を与えてください。

表面硬化肉盛用TIG溶接棒 TF-5G

             【フレームハード鋼用】
≪用途≫
フレームハード鋼(火炎焼入鋼)の肉盛溶接に使用します。

≪使用特性≫
フレームハード鋼に近い成分の溶着金属が得られ焼入れ
焼きなましを繰り返しても母材と同等の硬度が得られます。

≪使用上の注意≫
1.母材がフレームハードニング前の場合
  ・予熱・層間温度共に200℃を保持してください。
  ・溶接後、溶着金属の焼きなましを行い、母材と同時に
   フレームハードニングすることにより母材部と同等の
   硬度が得られます。
2.母材がフレームハードニング後の場合
  ・予熱・層間温度共に250℃を保持してください。後熱・徐令
   の必要はありません。
  ・溶着金属は母材と同程度の硬度が得られます。
3.溶接部の油や汚れは除去してください。

鋳鉄用TIG溶接棒 T-3H

【鋳鉄肉盛用(プレス金型)】
≪用途≫
TC-3F相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄の肉盛
及び補修に使用します。

≪使用特性≫
1.Fe-Niに特殊元素を加え、プレス金型専用に開発された
  ティグ溶加棒です。

2.溶着金属はFCDと同等の硬さを有し耐摩耗性に優れています。

3.溶着金属に対する硬質クロムメッキの密着性は非常に良好です。

≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
  除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱を行うとさらに
  良好な結果が得られます。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施を
  推奨します。

鋳鉄用TIG溶接棒 NIT-5

       【プレス金型硬化肉盛用(盛刃)】
≪用途≫
プレス金型の盛刃に使用するティグ溶接用溶加棒です。

≪使用特性≫

1.鋳鉄(FC、FCD)に直盛ができ、2層盛で切刃の硬度が得られます。

2.硬化肉盛ワイヤNIW-5やTC-8B,TC-8M等の肉盛加工後の修正
  など小さな部位の肉盛に最適です。

≪使用上の注意≫

1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
  除去してください。
2.鋳鉄直盛の場合、1層盛では硬度が安定しませんので必ず2~3層
  盛で使用してください。

鋳鉄用マグワイヤ M-2000

       【鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止)】
≪用途≫
プレス金型の摩耗及びかじりが発生する部位に直盛する
ソリッドワイヤです。

≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000をマグ溶接用に開発した
  ソリッドワイヤで、半自動溶接機で使用します。
2.肉盛量が大量な場合、溶接時間の大幅な短縮が計れます。
  

≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
  を使用します。
  アルゴン+CO2の方がスパッタが少なくビード外観も良好です。
2.溶接部の汚れは、ブローホールの原因となりますので除去して
  してください。
3.予熱は必要ありませんが、150℃程度の予熱は効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
  ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TM-2000B

    【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(かじり防止用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の耐摩耗・耐かじり肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.鋳鉄に肉盛する場合は、下盛にNi、Fe-Ni系棒を使用して、
  その上層に表面硬化棒を肉盛する方法が一般に採用され
  ておりますが、TM-2000Bは鋳鉄母材に直接肉盛が可能
  でありプレス金型のかじり対策に効果があります。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目よりマル
  テンサイト組織となり、耐摩耗性が得られます。

≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200℃以上で約1時間再乾燥してくだ
  さい。
2.アーク長はできるだけ短くし、ウィービングはさけ、ストレート
  運棒してください。
3.3層盛以上の場合、下盛 (FCDにはTS-12、MTS-100、FC
  にはTC-3、TC-3A, TC-3N)を行い、ピーニングを実施する
と割れやブローホールの防止に効果があります。
4.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
  (特に扇風機やスポットクーラーなど御注意下さい。)
5.焼入硬化性のある鋳鉄に溶接する場合、100~150℃の
  予熱を行うと割れ防止に効果があります。

鋳鉄用 被覆アーク溶接棒 TC-1

鋳鉄用 被覆アーク溶接棒 TC-1
【用途】
シリンダーブロック、モーターベット、ケーシング、歯車など
各種鋳鉄部品の補修、巣埋め、接合やミーハナイト鋳鉄
鉄 合金鋳鉄などの補修にも使用します。


【使用特性】
純ニッケル心線を使用した黒鉛系溶接棒で、溶接境界部
の硬化性はもっとも少なく、溶接部の機械加工は極めて容易です。

低電流における作業性は極めて良好です。

ブローホールや割れの欠陥は出難く、X線性能も良好です。


【使用上の注意】
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品の場合は100℃~200℃の予熱を行うと良好な結果が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。


詳細スペックは弊社ホームページか、PDFカタログをご覧ください。

鋳鉄用TIG溶接棒 T-3N

       【鋳鉄肉盛 ・ 補修用 (プレス金型)】
≪用途≫
TC-3,TC-3A相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄や
ダクタイル鋳鉄の肉盛及び補修に使用します。

≪使用特性≫
1.Fe-Ni合金に特殊元素を加えたティグ溶加棒で、金型の
  肉盛や巣埋に使用します。
2.Fe-Ni合金ですので硬質クロムメッキを施す部位に
  溶接が可能です。
3.溶着金属の機械加工も極めて容易です。

≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
  除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱を行うとさらに
  良好な結果が得られます。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
  を推奨します。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TST-21

            【ス テ ラ イ ト】
≪用途≫
高温バルブ、ホットシャーブレード、鍛造ダイス、ガイドロール
などの肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.コバルト合金系アーク溶接棒で耐摩耗性、耐熱性
  耐食性に優れ、衝撃をともなう高温における腐食
  を受ける部品の肉盛に適します。
2.耐亀裂性、耐熱衝撃性も良好です。

≪使用上の注意≫
1.溶け込みが深くなると硬度が低下する場合が
  ありますのでできるだけ低電流を使用してください。
2.割れの発生を防ぐために250℃以上の予熱を行ない、
  溶接後、十分な後熱を行い徐冷してください。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TM-10B

         【金属間衝撃摩耗用】
≪用途≫
鍛造金型、打抜金型、ダイスなどの肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで高硬度が
得られます。
2.特殊線材を使用しておりますので作業性が良好で安定した
  溶着金属が得られます。


≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150~200℃を必要とします。
 
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材に多層盛する場合は
  500~600℃に後熱し徐冷します。

3.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥してください。

鋳鉄用TIG溶接棒 T-2000C

      【鋳鉄金型硬化肉盛用】
≪用途≫
プレス金型の直肉盛に適したティグ溶加棒です。


≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000Cをティグ溶接用に開発した
  溶加棒で、鋳鉄の直肉盛において溶着金属はオーステナイト
  組織を示しますので、耐割れ性が極めて良好です。 
  また耐気孔性も優れています。
2.溶接のままでHRC30未満の低硬度ですが、加工硬化性が
  大きいので衝撃を受けると著しく硬化します。

≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
  除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱は効果的です。
3.3層以上盛り上げるときはT-3N、TS-12Gなどで
  下盛をしてください。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 MA-1

       【金型肉盛用(マルエージング鋼)】
≪用途≫
アルミダイキャスト金型、低圧鋳造金型、鍛造金型、打抜金型
プラスチック金型の肉盛溶接に使用します。

≪使用特性≫
1.18%Niマルエージング鋼溶接棒で溶接のままでは溶着金属
  はやわらかく切削は可能で靭性に富んでいます。

2.機械加工後480℃で3時間の時効処理を行うことにより
  高硬度が得られます。

≪使用上の注意≫
1.時効処理は480~520℃で3時間が適当です。
2.過時効にならないように処理温度は注意して下さい。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TST-2

             【ス テ ラ イ ト】≪用途≫
カッター刃先、バンバリミキサ、ローターエッジ等に使用します。

≪使用特性≫
1.TST-1は硬度が一番高く優れた耐摩耗性を持っています
  が衝撃には弱い。
2.TST-2はTST-1とTST-3の中間の性質です。
3.TST-3は靭性が最も大きく熱間冷間の衝撃に耐え、亀裂発生
  は殆どありません。硬度はTST-1,TST-2に比べ一番低いです。

≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質、形状により熱処理を行ないます。
2.肉盛溶接部は機械加工または研削により汚れをとり
  カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。

表面硬化肉盛用TIG溶接棒 DS-11G

【冷間金型肉盛用】
≪用途≫
プレス金型、抜型、ねじ転造ダイスなどの硬化肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.DS-11GはSKD11に類似した組成の溶着金属を得る
  硬化肉盛用のティグ溶加棒です。
2.溶着金属は耐食性、耐摩耗、耐衝撃性に優れております。
3.基本的に熱処理前に使用し、溶接後熱処理することにより
  母材と同等の硬度が得られます。

≪使用上の注意≫
1.母材の成分、大きさ、形状によって施工方法が異なりますが
  共材や炭素量の多い材料に対しては少なくとも予熱は350℃
  以上行って下さい。
2.溶接後の熱処理はSKD11材と同じ条件で実施してください。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TMC-2

          【金属間摩耗及び土砂摩耗用】
≪用途≫
ホットシャーの肉盛、高マンガン鋼の接合または肉盛
レールクロッシング、ブルドーザー部品、クラッシャー等の
耐熱、耐重衝撃、耐摩耗の肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1. 16Cr-16Mn心線を使用した溶接棒で、溶着金属
は溶接のままでオーステナイト組織になり高い靭性
と加工硬化性を有します。
2. 13%Mn鋼の溶接に最適です。機械切削加工は
超硬バイトで可能です。

≪使用上の注意≫
1. 高合金心線のため電気抵抗が高く、一般より低め
の電流で溶接します。
2. 高マンガン鋼の溶接にはHT-1で下盛してください。

鋳鉄用TIG溶接棒 T-2000

       【鋳鉄金型硬化肉盛用(かじり防止)】
≪用途≫
プレス金型の摩耗及びかじりが発生する部位に直盛するティグ
溶加棒です。

≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒 TM-2000をティグ溶接用に開発した
  溶加棒で、鋳鉄にNiあるいはFe-Ni系の下盛をする必要が
  なく鋳鉄母材に直接肉盛が可能です。
2.溶着金属1層目はセミオーステナイト組織、2層目より
  マルテンサイト組織となりすぐれた耐摩耗性が得られます。

≪使用上の注意≫
1.溶接部の油や汚れはブローホールの原因となりますので
  除去してください。
2.予熱は必要ありませんが約150℃の予熱は効果的です。
3.3層以上盛り上げるときはT-3N、TS-12Gなどで
  下盛をしてください。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TC-3F

       【鋳鉄肉盛用】
≪用途≫
プレス金型の形状肉盛溶接及びダクタイル鋳鉄全般の補修
溶接に使用します。

≪使用特性≫
TC-3Fは、プレス金型専用に開発した鋳鉄肉盛用被覆アーク
溶接棒で下記の通り従来のFe-Ni系溶接棒の欠点を克服し
極めて優れた性能を有しています。
1.TC-3Fの肉盛部に対するクロムメッキの密着性は非常に
  良好です。
2.溶着金属は母材(FCD)と同等の硬さを有し耐摩耗性に
  優れています。
3.複合心線を使用しているので棒焼けすることがなく
  高能率に溶接ができます。

≪使用上の注意≫

1.溶接方法はTC-3、TC-3A に準じて行ってください。
2.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
  を推奨します。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TC-3

≪用途≫ダクタイル鋳鉄の溶接、シリンダーブロック、モーターベット
ケーシング、歯車等の各種鋳鉄部品の補修、プレス金型の
形状肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.Fe-Ni心線を使用した黒鉛系溶接棒で溶接境界部の
  硬化性が少なくTC-1に比べて機械的性質と耐割れ性は
  極めて良好です。特にダクタイル鋳鉄などの溶接部の
  強度、耐圧力を要求される部品に使用されます。
2.低電流における作業性は極めて良好です。
3.ブローホールや割れの欠陥は出難く、X線性能も良好です。

≪使用上の注意≫
1.一般には予熱、後熱の必要はありませんが重要部品
  の場合は100~200℃の予熱を行うと良好な結果
  が得られます。
2.吸湿した場合は100℃で30分間再乾燥して下さい。
3.FC材に使用する場合、割れ軽減のためピーニングの実施
  を推奨します。

詳細スペックは弊社ホームページか、PDFカタログをご覧ください。

鋳鉄用TIG溶接棒 T-Ni

【鋳鉄肉盛 ・ 補修用】
≪用途≫
TC-1相当のティグ溶加棒で、普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄の
肉盛及び補修に使用します。

≪使用特性≫
1.純ニッケルをベースにしたティグ溶加棒で、一般的に
  薄物や肉盛量の少ない金型の肉盛・補修などに使用
  します。
2.作業性がよく美麗なビードが得られます。
3.溶着金属の機械加工も極めて容易です。

≪使用上の注意≫

母材の材質や大きさによっても異なりますが、約150℃
の予熱を行なうと更に良好な結果が得られます。

鋳鉄用被覆アーク溶接棒 TC-8B

       【鋳鉄金型直盛硬化肉盛用(切刃用)】
≪用途≫
鋳鉄製の各種金型の硬化肉盛に用います。


≪使用特性≫
1.従来鋳鉄製プレス金型の切刃の部位に肉盛する場合、下盛
  にNi、Fe-Ni系棒、上盛に表面硬化棒で肉盛する方法が一般
  的でしたが、TC-8Bは鋳鉄母材に直接肉盛でき所定の硬度
  が得られるので、作業能率が大幅に改善できる溶接棒です。
2.溶着金属1層目はオーステナイト組織、2層目よりマルテン
  サイト組織となり、耐摩耗性が得られます。
3.フレームハード鋳鉄にも直盛が可能です。
4.母材の希釈による硬度低下防止のため、1~2層の場合
  2~3mmの開先取りを行って下さい。

≪使用上の注意≫
1.溶接棒は使用前に200~250℃で1時間乾燥してください。
2.予熱はとくに必要ありませんが、焼入硬化鋳鉄の場合は
  100~150℃の予熱を行って下さい。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TST-3

           【ス テ ラ イ ト】≪用途≫
鍛造金型、ロータリーフィダーローラー、ブロアに使用します。

≪使用特性≫
1.TST-1は硬度が一番高く優れた耐摩耗性を持っています
  が衝撃には弱い。
2.TST-2はTST-1とTST-3の中間の性質です。
3.TST-3は靭性が最も大きく熱間冷間の衝撃に耐え、亀裂発生
  は殆どありません。硬度はTST-1,TST-2に比べ一番低いです。

≪使用上の注意≫
1.母材の種類、品質、形状により熱処理を行ないます。
2.肉盛溶接部は機械加工または研削により汚れをとり
  カドはRをとります。
3.溶接時には予熱を行い、十分な後熱・徐冷が必要です。
4.溶接の方法は別頁ステライトの溶接を参照ください。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 TTC

            【土砂重摩耗用】
≪用途≫
カッターナイフ、スピードマラー、サンドポンプ、
コンベアスクリュー等の肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1. タングステンカーバイド系溶接棒で、その耐摩耗性は
著しく優れております。溶着金属中のタングステン
カーバイドの粒子の硬度はダイヤモンドにも匹敵
するものです。
2. 溶着金属は衝撃の少ない激しい土砂摩耗に極めて
良好です。

≪使用上の注意≫
1. 予熱は300℃以上を必要とします。
2. 溶接後400~600℃程度の後熱を行なって下さい。
3. できる限り低電流を使用してください。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 THS

                 【高 速 度 鋼 用】
≪用途≫
トリマーナイフ、カッター、総型バイト、金型ダイス等の補修及び
新作に使用します。

≪使用特性≫
1.Mo基高速度鋼の溶着金属を作り出す溶接棒で高温の金属
  間摩耗に優れています。例えばバイトのチップをアーク溶接
  により形成することが簡単にできます。
  その他プレス金型や削岩機の先端などに使用します。

2.溶接後、550℃で焼戻処理(加熱放冷1~2回)を行うと更に
  硬度を高めます。

≪使用上の注意≫
1.予熱層間温度は300~500℃を必要とします。
2.溶接後の亀裂防止及び硬度上昇のためには徐冷が必要です。
3.下盛を用いるときはHT-1を使用してください。
4.高速回転のディスクサンダー等、著しい研削熱のかかるような
  加工は割れを発生させるため、避けてください。

鋳鉄用マグワイヤ TC-3H

       【鋳鉄肉盛用 (プレス金型)】
≪用途≫
普通鋳鉄やダクタイル鋳鉄のプレス金型の肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.Fe-Ni 線材に特殊元素を加えプレス金型専用に開発された
  ソリッドワイヤで、半自動溶接機で使用します。
2.大量の肉盛時に、大幅な溶接時間の短縮が図れます。
3.溶着金属はFCDと同等の硬度を有し、硬質クロムメッキ
  の密着性も良好です。

≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
  を使用しますが、80%アルゴン+20%CO2の方が
  スパッタが少なく、ビード外観も良好です。
2.シールドガスや母材のちがいにより、適正条件が変化しますので、
  御注意下さい。
3.一般には予熱、後熱の必要はありませんが100℃程度の
  予熱を行なうと二番硬化防止に効果的です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
  ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。
5.収縮応力を軽減するためピーニングを行なう事をお薦めします。

表面硬化肉盛用被覆アーク溶接棒 THW

                【金属間衝撃摩耗用】
≪用途≫
鍛造金型、引抜金型、プレス金型、ダイスなどの硬化肉盛に使用します。

≪使用特性≫
1.溶着金属はマルテンサイト組織で溶接のままで高硬度が
  得られます。
2.溶着金属は溶け込みが少ないので1層目から十分な硬度が
  得られます。
3.比較的低電流で作業ができるため、溶込みを少なくすることが可能
  です。

≪使用上の注意≫
1.一般に予熱及び層間温度は150℃~200℃を必要とします。
 
2.高炭素鋼、合金鋼等硬化性鋼材には300~400℃の予熱
  500~600℃の後熱が必要です。

鋳鉄用マグワイヤ M-2000C

        【鋳鉄金型硬化肉盛用】
≪用途≫
鋳鉄の各種金型の直肉盛溶接に適するソリッドワイヤです。

≪使用特性≫
1.被覆アーク溶接棒TM-2000Cと同等の特性を持った、マグ
  溶接用ソリッドワイヤで、主に半自動溶接機で使用します。
2.溶接金属はM-2000より低硬度で、耐割れ性に優れます。
3.設計変更などで肉盛量が大量な場合、溶接時間の大幅
  な短縮が計れます。

≪使用上の注意≫
1.シールドガスには 80%アルゴン+20%CO2またはCO2
  を使用します。
  アルゴン+CO2の方がスパッタが少なくビード外観も良好です。
2.溶接部の汚れは、ブローホールの原因となりますので除去して
  してください。
3.溶接時に風を当てると割れやブローホールの原因になります。
  特に屋外では防風対策が必要です。
4.溶接方法は前進法(トーチ先端方向へ進む)で行い、基本的には
  ウィービングは極力避けストレート運棒で溶接してください。

表面硬化肉盛用TIG溶接棒 THS-G

              【各種金型肉盛用】
≪用途≫
総型バイト、トリマーナイフ、カッター、金型ダイスなどの
硬化肉盛溶接に使用します。また、SKD11総焼後の補修
にも使用します。

≪使用特性≫
1.THS-GはMo系高速度鋼 SKH 51に類似した
  組成の溶着金属を得る硬化肉盛用のティグ溶加棒で
  溶着金属は溶接のままでもHV690程度の高硬度が
  得られます。550℃の焼戻処理によりHV830程度に
  2次硬化し靭性も得られます。
2.高温硬度の低下も少ないため、600℃までの熱間で
  使用される金型類に使用しても、優れた性能を示します。

≪使用上の注意≫
1.母材の材質や大きさによっても異なりますが、予熱及び層間
  温度は200~500℃が必要で溶接後は徐冷してください。
2.高速回転のディスクサンダー等、著しい研削熱のかかるような
  加工は割れを発生させるため、避けてください。

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